御年79歳! ジャンボ尾崎にも一目置かれたシニアプロの寄せワン術! 「下3本で握るからダフるんです」
伊能一郎はジャンボ尾崎からも一目置かれたプロ。ジュニア時代の丸山茂樹や川岸良兼を指導した経歴があり、79歳になった現在も週5でレッスンを行う。今回はシニア世代が真似するだけで上手くなる熟練の技を教えてもらった。
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シニアゴルファーがアプローチで気を付けないといけないのはインパクトで当たり負けてロフトが寝ること。年齢を重ねると握力も弱くなるので、小指、薬指、中指の3本で握るとフェースが開いたり、ロフトが寝たりしてしまう。アプローチで右に抜けるミスが多い人は下3本で握っていることも原因のひとつでしょう。
私はSWでアプローチする際に右手をかぶせてグリップします。すると、インパクトで当たり負けず、フェースをスクエアに当てやすくなります。握る強さもゆるゆるはダメ。6〜7割の力で強めに握った方が距離感を出しやすい。シニアになるとフェースをコントロールする感覚も鈍くなりがちですが、親指と人差し指をくっつけて、その2本の指に力を入れるとフェースをコントロールしやすくなります。
アプローチのボール位置は右足の前。右足の前にボールがあれば、上からボールを打ち込んでいくのでフェースにボールを乗せやすい。ただし、気を付けないといけないのは体重移動です。シニアゴルファーの多くが、右足に体重を残したままアプローチを打ってしまっているので、ボールを右足寄りにしてもシャクリ打ちになってダフリなどのミスにつながっています。
左足体重になっていれば体も回って、ハンドファーストでインパクトしやすい。もし、体重移動に自信がないなら、アドレスから左足体重にして、バックスイングでも右足に体重移動しないで打つのもアリ。左足体重をキープしたまま、ボールが右足の前にあれば上から打ち込むアプローチになります。
■伊能一郎
いのう・いちろう/1945年生まれ。24歳で美里ゴルフセンターを開業。25歳からゴルフを始めて35歳でプロテスト合格。レギュラーツアー、シニアツアーに参戦。孫・金田直之もプロゴルファー
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