深川麻衣が京都に翻弄される? アサダアツシ脚本×冨永昌敬監督「ぶぶ漬けどうどす」
京都愛が強すぎる余所者が、大騒動を巻き起こす──。深川麻衣を主演に迎え、「his」「そばかす」のアサダアツシによるオリジナル脚本をもとに「南瓜とマヨネーズ」「白鍵と黒鍵の間に」の名手・冨永昌敬監督が描いた「ぶぶ漬けどうどす」が、6月6日(金)よりテアトル新宿ほか全国で公開される。ティザービジュアルと特報映像が到着した。
京都の老舗扇子店の長男のもとに嫁いできた東京人のフリーライター・まどか(深川麻衣)。歴史ある街の人々の暮らしをコミックエッセイにしようと、女将たちへの取材を始めるが、《本音と建前》の文化を知らずに相手を怒らせてしまう。猛省したまどかは、京都の正しき伝道師になるべく努めるが、街中を巻き込んで思わぬ展開に……。
まどかの義母である老舗扇子店の女将・澁澤環役は室井滋、まどかの仕事仲間である漫画家・安西莉子役は小野寺ずる、老舗料亭の女将・竹田梓役は片岡礼子、まどかの夫で扇子店の長男・澁澤真理央役は大友律、まどかが出会う大学教授・中村航役は若葉竜也、まどかの義父で環の夫・澁澤達雄役は松尾貴史、不動産業を営む上田太郎役は豊原功補が務める。
〈ぶぶ漬け〉とはお茶漬けのことで、「ぶぶ漬けどうどす」は京都人が客に早く帰ってほしい旨を遠回しに伝える言葉。《本音と建前》を使い分ける〈京都人〉と慣れない〈ヨソさん〉との攻防が楽しいシニカルコメディだ。
〈コメント〉
深川麻衣(澁澤まどか役)
今回京都を舞台に、「本音」と「建前」に翻弄される女性、まどかを演じました。
強烈な個性を持つ登場人物の皆さんと、初めてご一緒できた冨永監督の、何が飛び出すか分からない玉手箱のような演出に心が踊る撮影の日々でした。
結末はハッピーエンドなのかバッドエンドなのか、見る方によって感想が分かれると思いますが、奇想天外でじわじわとクセになるお話です。
何より京都の方にも楽しんでいただけたら嬉しいです。
室井滋(澁澤環役)
京都の中の本物と偽物が区別がつき辛い時代に突入!
インバウンドで大盛り上がりの街なかで、ロケ中にも、京都のリアルな違和感を覚えました。
冨永監督のそれらを見逃さない視線がとても面白かったです。
──因みに、本当に偶然なのですが、劇中に登場する老舗扇子店は20年来大ファンのお店で、お中元の品々を買い続けております。
京都の御縁に呼ばれたみたいで、それも含めて驚きの連続でした。
冨永昌敬(監督)
「ぶぶ漬けどうどす」の公開のお知らせを嬉しく思います。
おととし紅葉まっさかりの京都で撮影した本作は、商家の嫁と姑を演じた深川麻衣さんと室井滋さんを中心とした愉快なホームドラマでありつつ、ひとくちに説明しにくいテーマを持った映画でもあります。
6月の公開に向けて、この映画の狙いを少しずつ紹介していきたいと思っています。
よろしくお願いします。
アサダアツシ(企画・脚本)
企画立案から公開まで7年かかりましたがようやく皆さまにご覧いただけることになりとても嬉しいです。
これは京都を愛してしまった澁澤まどかという女性の〈ラブストーリー〉です。
まどかは京都に認められたいと献身的に尽くしますが、相手は一筋縄ではいきません。
まどかは京都に振り回されて打ちのめされますが、それでもめげずに京都への愛を強めていきます。
まどかの思いは果たして京都に届くのか?奇想天外なストーリーと予測不可能な結末が待っています。
ぜひ劇場で見届けて下さい。
「ぶぶ漬けどうどす」
出演:深川麻衣、小野寺ずる、片岡礼子、大友律、若葉竜也、山下知子、森レイ子、幸野紘子、守屋えみ、尾本貴史、遠藤隆太、松尾貴史、豊原功補、室井滋
監督:冨永昌敬
企画・脚本:アサダアツシ
音楽:高良久美子、芳垣安洋
製作:清水伸司、太田和宏、佐藤央 企画・プロデュース:福嶋更一郎 エグゼクティブ・プロデューサー:松岡雄浩、赤須恵祐 プロデューサー:石川真吾、横山蘭平 アソシエイト・プロデューサー:三好保洋 ライン・プロデューサー:柄本かのこ 協力プロデューサー:荒木孝眞
撮影:蔦井孝洋 照明:石田健司 録音:山本タカアキ 美術:福島奈央花 装飾:遠藤善人 助監督:中薗大雅 制作担当:福島伸司 スタイリスト:小磯和代 ヘアメイクデザイン:西村佳苗子 編集:堀切基和 宣伝プロデューサー:山根匡子
製作幹事:メ~テレ、東京テアトル 制作・配給:東京テアトル 制作プロダクション:さざなみ
©2025「ぶぶ漬けどうどす」製作委員会
公式サイト:bubuduke.jp
記事提供元:キネマ旬報WEB
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