<情事と事情>佐藤寛太“晴人”「一人前になったら、そしたら…」さとうほなみ“彩江子”に対してのみこんだ言葉に隠された“事情”
倉科カナが主演を務めるドラマ「情事と事情」の第7話が1月16日にLeminoで独占配信された。第7話では、彩江子(さとうほなみ)が恋人である晴人(佐藤寛太)と順調に愛を育む姿が描かれる一方で、彼の“過去の事情”を匂わせる場面が映し出された。 (以下、ネタバレを含みます)。(以下、ネタバレを含みます)
同ドラマの原作は、小手鞠るいによる同名小説。7人の男女がそれぞれ抱える事情が複雑に交錯し、やがて意外なつながりを見せていく、“情事と事情”が絡み合う大人の恋愛群像劇だ。
倉科は、裕福な家庭の娘として生まれ、装幀家としても活躍する主人公・結城愛里紗。また、双子の妹・島崎英里華も演じる。ほか、自分を律し過ぎているフリーライター・中条彩江子役をさとうほなみ、カメラマンとして独り立ちするために売り込み中の世良晴人役を佐藤寛太、フリーターとしてホテルのティーラウンジでピアノを弾いている玉木まりも役を森香澄、恋人の営むバーでピアノを弾きながら気の向くままに暮らしている佐藤玲門役を寺西拓人、愛里紗の夫で、まりもと愛人関係にある結城修役を金子ノブアキ、ピアノバーの経営者バーテンダーで親子ほど年の違う玲門の恋人・水無月流奈役を真飛聖が務める。
彩江子は晴人にとっての救世主?
晴人が5年前の手相占いで言われた、災いをもたらす女と救ってくれる女、それを見極められるかどうかが自分の人生のテーマということ。いまの状況を考えれば、彩江子は仕事の可能性を広げてくれた恩人で救ってくれる女ということになる。そして体の相性も良いらしい。
ただ、「うそじゃない。うそじゃないけど、真実でもない」というモノローグの意味がその後に解き明かされていった。
自宅アパートで被写体になってもらう愛里紗の髪を耳にかけるためナチュラルに手を伸ばし、近づいたままカメラのシャッターを切った。ドキッとしたような愛里紗の視線と、熱を帯びているかのような晴人の視線が交差した。
その先に何が起きたわけでもないが、撮影が終わってタクシーを捕まえようとしているとき、ヤマボウシの木を見つけた愛里紗が風で落ちてくる花びらを手のひらに乗せると、晴人はその手を両手でそっと包んだ。愛里紗は戸惑っているようだった。
「お互いに抱えている事情を隠したままでなんて、幸せになれない」
愛里紗にそんな態度をとる一方で、彩江子には「ちゃんとするから。いつか一人前になったら、そしたら…」と言った晴人。ずいぶん思わせぶりだが、その先をはっきり言えない何らかの事情があるようだ。
そのヒントは、彩江子の友人である弁護士・西浦正太郎(田村健太郎)が彩江子に告げた「過去の続きが今なんだから。お互いに抱えている事情を隠したままでなんて、幸せになれないと思うけど」ということ。正太郎は、以前彩江子に晴人を紹介されて会ったとき、その名前に聞き覚えがあるようだったので、仕事を通じてのことかもしれない。
彩江子自身も離婚歴があることは晴人に伝えていたが、妊娠中に浮気され、流産していたことは隠していた。それを話そうと晴人のアパートに向かうと、玄関先で何かを見つけて驚いた彩江子。次のラストシーンでは、窓ガラスが飛び散る。
“情事と事情”の危うさに包まれながら、一気に緊迫感があふれ、クライマックスへと誘う構成が絶妙な終わり方だった。
【制作・編集:WEBザテレビジョン編集部】
記事提供元:Lemino ニュース
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