米国女子ツアーが今季の出場カテゴリーを発表 日本勢の“優先順位”はいったい何位?
米国女子ツアーは16日、2025年シーズンの優先出場順位リストを発表した。全20カテゴリーで構成され、上位カテゴリーにいる選手が、より多くの出場機会を得られるという基準になる。
最も優先順位が高いのは『カテゴリー1』。ここには昨年のポイントランキング80位までに入ったシード選手や、公傷や育休から復帰した選手93人が名を連ねている。
1位はネリー・コルダ(米国)で、日本勢は古江彩佳(6位)、西郷真央(9位)、笹生優花(19位)、畑岡奈紗(30位)、渋野日向子(73位)、西村優菜(80位)、勝みなみ(90位)が対象となる。このカテゴリーは、順位にかかわらず、1年間の出場権が約束されている(メジャーなど一部試合は除く)。
これに続くのが、生涯獲得賞金トップ20の権利で出場する『カテゴリー2』。以下、過去5年間のメジャー優勝者が名を連ねる『カテゴリー4』などが続いていく。
次に日本勢の名前が出てくるのが、ツアーメンバー外による優勝者が入る『カテゴリー7』。昨年の「TOTOジャパンクラシック」を制した竹田麗央が対象で、優先出場順位は103位となる。なお、竹田は米ツアー優勝の権利で、すでに2年間の出場権を保有している。
昨年末に行われた最終予選会(Qシリーズ)で上位25位に入り、ツアーメンバーカードを手にした選手は『カテゴリー15』に該当する。トップ通過した山下美夢有は140位となり、以下、岩井千怜(141位)、岩井明愛(144位)、吉田優利(147位)、馬場咲希(163位)が入っている。ここは“限定的な出場試合確保”と位置づけられており、上位になるほど有利になるとみられる。
また、昨年のポイントランクをシード、準シード圏外の104位で終えながら、予選会を回避した稲見萌寧は、ポイントランク101~125位の選手が入る『カテゴリー16』の169位に名前が記されている。竹田と同じくTOTO優勝(23年)で出場権を得た稲見だが、当時の優勝者に付与されたのは1年間のシード権だった。そして今季は日本ツアー復帰への意向を示している。
フルシード選手と異なり、予選会を通過した選手などの優先出場順位は、あくまでも第1回リシャッフルまでとなる。このリシャッフルまでにポイントランキング80位以内に入れば、一気に『カテゴリー8』まで浮上することができる。もちろん、開幕時より落ちてしまう…というケースもあるため、中盤戦以降の出場権確保も意識することになる。
米国女子ツアーの開幕は、1月30日~2月2日の日程で行われる「ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ」(米フロリダ州・レイクノナG&CC)となる。この試合は、過去2年間の優勝者しか出られず、日本勢では古江、笹生、竹田、稲見のみがエントリーしている。それ以降から、この優先順位を基に、出場可能試合が決まる。
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