人気YouTuber、中国発の激安通販サイト「Temu」の“闇”扱った動画のカットを報告
1月11日、ガジェット系YouTuberの「たこまる」(登録者数52万人)が、「TEMUの動画を消した件について、真相を話します」と題する動画を投稿。自身のYouTubeチャンネルに投稿していた「Temu」に関する動画の一部を削除した理由について説明しました。
Temuの動画の一部を削除
Temuとは、驚くほど低価格な商品や、割引額が非常に大きいクーポンで有名な中国発のショッピングモール型通販サイトで、2023年7月に日本での展開をスタートしました。YouTube上では多くのYouTuberがTemuの商品レビュー動画を投稿しています。
たこまるは昨年10月、Temuからこれまで5~6回PR案件の依頼があり、数分の動画で1本100~200万円という報酬が提示されたと報告。自身はこれをすべて断ったとしたうえで、自腹でTemuの商品を購入して忖度なしレビューをおこなっていました。
たこまるが削除したのはこの動画の前半部分で、Temuの運営会社がアプリで不正に情報を取得していた疑惑や、PR動画依頼時に「中国の会社と明言しないでほしい」といった指示があったというエピソードが語られていました。
動画は300万回以上再生されており、削除して以降も10万人が視聴したとのこと。この対応に対して視聴者から、圧力を受けたのではないかという憶測が寄せられていたそうですが、たこまるはこれを否定。削除を決めたのは、コメント欄で「中国人をディスるっていう人が多くなっちゃった」ことが主な理由だとしました。Temuが中国企業という事実を伝えたことで中国人全体を攻撃する流れになったらしく、たこまるは、自身がきっかけで無関係な中国人が誹謗中傷されるのは嫌だったと語りました。
Temuを使うなっていう気持ちは変わっていません
一方で、たこまるは、「Temuを使うなっていう気持ちは変わっていません」と立場を明確にしています。動画内では、商品説明と異なるものが届くことや、クレジットカード不正利用の報告があるといった具体的な問題点を挙げ、視聴者が被害に遭わないよう注意喚起していました。
たこまるは、削除の判断は中国やTemuからの圧力ではなく、自身の意思だったと説明。「(圧力がかかっているのに)新しくTemuディスり動画上げるほど、僕心臓強くない」と強調しました。たこまるによると、動画の公開後に実はTemuから「動画見ました」とDMが送られてきたのだとか。「怖すぎて、ついに僕消されるんだなと思った」そうですが、内容は商品の返品対応についてだったそうです。
たこまるは、憶測されていたような圧力はないと再度否定し、これからも良い商品は良いと紹介、注意が必要なものはしっかり伝えていくとの方針を表明しました。
コメント欄では「TEMUの闇を教えてくれたたこまるさんには感謝しかない」「どちらにせよTEMU使うなというスタンスは崩してなくて草」といったコメントともに、「でかい主語つかうのは気になってたからこうやって発信力のある人が言ってくれるのはすごくいいと思う」「理由が納得出来る上に良い対応だったので、更に中立な視点で観れるチャンネルになりました」など、たこまるの姿勢を称賛する声が寄せられています。
記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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