レア感満点・懸垂式モノレールのプラレール 千葉都市モノレールのアーバンフライヤー来春登場(千葉県千葉市)
本物の鉄道は広軌、標準軌、狭軌、ナローゲージといろいろあって、軌間(線路幅)が違うと同じレールの上は走れない。その点、玩具のプラレールはどんな車両も仲良く走れる……と考えるのはちょっと早計かも?
モノレールは線路に跨がって走る跨座式と線路にぶら下がる懸垂式の2種類に分かれるが、懸垂式は神奈川県の湘南モノレールと千葉県の千葉都市モノレールだけという〝希少種〟だ。
そんな千葉都市モノレールのプラレールが2025年春に初めて発売されることになり、話題を呼んでいる。
タカラトミーのプラレールは、1959年の「プラスチック汽車・レールセット」としての発売から、2024年で65周年という玩具界の名門。モノレールの製品化に力を貸したのが、地元・千葉銀行が2021年に地域振興目的として立ち上げた、ちばぎん商店(企業名)だ。
ちばぎん商店は、地域産品のインターネットショッピングや、クラウドファンディング運営、地域ブランドの商品化を手掛ける。千葉都市モノレールのプラレールではネット予約を受け付けるとともに、製作に必要な資金をクラファンで募った。
クラファンは、2024年12月9日からちばぎん商店サイト・C-VALUEクラウドファンディングでスタート。プラレールのジオラマがJR千葉駅前の商業施設で展示されたが、ファンの反応は早く、ちばぎん商店によると、募集約2週間後の12月24日時点で、C-VALUE最高の総額720万円を集めている。
千葉県や千葉市が出資する、第三セクター・千葉都市モノレールは1988年に開業した。千葉みなと~県庁前間の1号線(3.2キロ)と千葉~千城台間の2号線(12.0キロ)の2路線を運行する。車両は1000形と、2012年度登場の0形(愛称名・URBAN FLYER 0-type〈アーバンフライヤー・ゼロタイプ〉)の2種類。プラレール化されるのは0形だ。
先行予約は引き続き2025年2月まで、ちばぎん商店サイトで受け付けている。
記事:上里夏生
記事提供元:鉄道チャンネル
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