若きトランプが謝る姿 伝説の弁護士からメディア対応のレクチャー 「アプレンティス」本編映像
2025年1月17日より劇場公開される、ドナルド・トランプの若き日を描いた映画「アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方」から、若きトランプが伝説の弁護士ロイ・コーンからレクチャーを受けるシーンの、本編映像が公開された。のちに圧倒的な存在感を放つトランプの初々しさと成長物語の片鱗が刻まれたシーンとなっている。
裁判で注目を集めたトランプ(セバスチャン・スタン)に取材のオファーが殺到する。電話口でロイ・コーン(ジェレミー・ストロング)はある記者に「各社が追いかけているが、独占インタビューさせてやる」と強気に宣言。そして、トランプが電話を引き継ぎ、記者に話し始める。「話せてうれしいよ」とトランプが語ると、記者は「訴訟が終わったら何をしたいですか?」と尋ねる。トランプは間髪入れず、「コモドアホテルを買収して、ニューヨークで一番のビルを建てるつもりだ。全米で一番だ」と答える。すると隣にいたコーンが「この世界で、と言え」と素早く耳打ちをする。その瞬間、あわてたトランプは、「世界一だ!世界一の建物、最高のホテルにする。最高級の素晴らしいホテルだ!」と言い直す。
さらに記者が「野心的ですね。その原動力は?」と質問を畳みかけると、トランプは勢いを増し、「勘が良いし、頭の回転も・・・」と答えるが、今度はコーンから「控えめに言え」と冷静な指摘が飛ぶ。慌てたトランプはすぐに修正。「謙虚さも忘れていない」と付け加えるも、後の祭りだ。ついにコーンがしびれを切らし、電話を取り上げる。「続きは直接話そう」と言い残して取材は終了。コーンの期待通りの受け答えができず、トランプは小さく「すまない」と謝るのだった。
「アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方」で描かれるのは、1980年代のまだ20代のドナルド・トランプ。父の会社が政府に訴えられ、破産寸前に追い込まれる中、悪名高き弁護士ロイ・コーンと出会ったトランプ。コーンは、「勝つための3つのルール」をトランプに伝授し、彼を洗練させていく。コーンは次第にトランプを一流の実業家へと成功に導くが、やがてコーンの想像を超える怪物へと変貌を遂げる。
監督は、これまでさまざまな問題作を描き、そのすべてがカンヌ国際映画祭に出品されているアリ・アッバシ。本作もカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品された。脚本は、長年に渡りトランプ前大統領を取材してきた政治ジャーナリストでもあるガブリエル・シャーマン。「アベンジャーズ」シリーズのセバスチャン・スタンがトランプを演じ、弁護士ロイ・コーン役をジェレミー・ストロングが務める。
【作品情報】
アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方
2025年1月17日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
配給:キノフィルムズ
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記事提供元:映画スクエア
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