「自分に夢をくれた試合」 笹生優花が全米女子オープンへの思いを激白
今年6月の「全米女子オープン」で大会2勝目を挙げた笹生優花が12日、都内で同大会の優勝記念記者会見に臨んだ。
父・正和さん、母・フリッツィさんなど家族も同席した会見では、試合のハイライトや全米ゴルフ協会(USGA)CEOのマイク・ワン氏の祝福のビデオレターも流された。「輝かしいトロフィーを掲げることができて、すごくうれしく思います」と、当時を振り返る。
笹生は2021年にフィリピン国籍で、全米女子オープンを制覇。今年は、日本国籍で栄冠をつかんだ。異なる国籍での優勝はUSGAでの大会では史上初。さらにメジャー複数回優勝は、日本勢にとって男女を通じて初の快挙だった。「本当に光栄に思っています。これからもいろんな試合に勝って、もっとレベルアップができるように頑張りたい」と次なるターゲットを狙う。
笹生にとって、全米女子オープンは人一倍思い入れが強い大会だ。10年の同大会でポーラ・クリーマー(米国)が勝った映像を見て、プロゴルファーを目指し始めた。「自分がプロゴルファーになる夢を持ったきっかけが、この試合。本当に自分に夢をくれた試合でもありますし、1番勝ちたい試合だった」。勝利の味は格別だった。
さらに、先日まで行われていた米国女子ツアー最終予選会についても思いを明かす。日本勢では山下美夢有、岩井明愛・千怜らが突破。来季は過去最多となる13人の日本人選手が米女子ツアーを戦うことになる。「すごくいいことだと思います。日本人選手が、世界トップのLPGAで戦っていけることはすごく楽しいこと。 みんなでどんどん盛り上げていきたい」と、この流れには大歓迎という姿勢だ。
来季の目標に関しては、「全メジャーを優勝したいなっていう夢はありますけど、簡単に勝てる試合はない。まだまだこれから練習が必要かなと思います」と、夢のグランドスラムを思い描いている。(文・神吉孝昌)
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