巨大なビルマニシキヘビの死骸をくわえて泳ぐワニ、ツアーガイドも興奮(米)
米フロリダ州のエバーグレーズ国立公園で11月下旬、巨大なビルマニシキヘビを口にくわえて泳ぐアリゲーター(ワニ)の姿がカメラに収められ、米ニュースメディア『Miami Herald』などで取り上げられて話題となった。撮影されたのはちょうど感謝祭の日で、その後アリゲーターが御馳走を食べてくつろぐ様子が目撃された。
先月28日午前10時半頃、エバーグレーズ国立公園に設置された高さ約21メートル(70フィート)のシャーク・バレー展望台から、“ゴジラ(Godzilla)”というニックネームを持つアリゲーターが目撃された。
ゴジラは、自分の体の2倍ほどある巨大なビルマニシキヘビの死骸を口にくわえて泳いでおり、ツアーガイドのケリー・アルバレスさん(Kelly Alvarez)は慌ててカメラを構えた。
ケリーさんがツアー客の質問に答えていたところ、「ある子供が『あれは何?』と叫ぶのを聞いて、最初は丸太かと思ったんです」と明かした。しかし、それがヘビをくわえたアリゲーターであることを確認し、衝撃を受けると同時に驚きを隠せなかったという。
ケリーさんは、「ツアー客の誰もが、その光景を見ることができて大喜びし、衝撃を受けていた。中には気分を悪くした人もいたけど、子供たちは興奮していた」と述べており、人々は「すごい大きさだね」「巨大なニシキヘビだ」「オーマイガー」「これはすごいぞ」と驚きの声を上げた。
そしてケリーさんは、ゴジラとビルマニシキヘビについて次のように語った。
「ヘビの死骸は大きく膨らんでいました。あれは死んでから時間が経っていることを示唆するものです。また、ヘビには頭がなかったから、アリゲーターと格闘していた時に引きちぎられたのかもしれません。」
「アリゲーターに一度くわえられると、逃げられない可能性があります。」
「その後、アリゲーターは3分ほど私たちの目の前にとどまり、日光浴ができる展望台の下へと姿を消しました。」
アリゲーターは、最大4.5メートル(15フィート)に成長し、エバーグレーズ国立公園では頻繁に見ることができる。一方、ビルマニシキヘビは外来種であり、これまで発見された中で最も大きなビルマニシキヘビは体長が5.4メートル(18フィート)を記録した。ただ、小さなアリゲーターや在来野生生物を食べてしまうことから、フロリダ州魚類・野生生物保存委員会は駆除に追われている。
ケリーさんは、「私たちが展望台から見たアリゲーターは3.6メートル(12フィート)ほどでした。そう考えると、あのビルマニシキヘビはかなりの大きさだと言えます」と述べ、「あの光景はエバーグレーズ国立公園で働き始めて以来、最もクールで印象的でした」と明かした。
また、エバーグレーズ国立公園を頻繁に訪れているアリソン・ジョスリンさん(Alison Joslyn)によると、ゴジラは巨大なビルマニシキヘビを食べきれなかったようで、放置された死骸を小型のアリゲーターが食べていたという。その3日後、アリゲーターが展望台付近で目撃された際、アリソンさんは水面に浮いていたビルマニシキヘビの死骸の写真をSNSに投稿し、次のように記した。
「実は食いちぎられたビルマニシキヘビの死骸の一部が、展望台から137メートル(150ヤード)ほどの場所に浮かんでいたのです。」
「その頃までに、アリゲーターは2頭とも御馳走を食べ、動きが鈍くなっていました。小さなアリゲーターはお腹の側面が大きく膨らんでいて、人々が止まって観察しても目を開けることさえしませんでした。」
なお、エバーグレーズ国立公園では昨年3月にも、アリゲーターが巨大なビルマニシキヘビを捕食する光景が撮影されている。カメラを構えた女性はワニから約3メートルの近距離で捉えており、迫力ある映像に注目が集まった。
画像は『cbsnews TikTok「Visitors at Florida’s Everglades National Park captured video of an alligator towing a massive catch」』『Miami Herald 「‘Shocked’ tourists watch as alligator drags huge python carcass, Florida video shows」(Alison Joslyn photo)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
記事提供元:テックインサイト
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