元NASAのYouTuber、宇宙で自撮り写真を撮影できるサービスを発表
11月30日、元NASA技術者YouTuber「Mark Rober」(登録者数6000万人)が「世界初!宇宙からの自撮り写真!(あなたもゲットできます!)」と題した動画を公開。宇宙で自分の写真を撮影できるサービスを開始すると発表しました。
宇宙から自撮りができるサービス
アメリカ在住のMark Roberは、NASAで技術者として働いた後、アップルでエンジニアとして働き、現在はYouTubeで科学系動画を投稿しています。
11月30日、Mark Roberは、人工衛星「SAT GUS」が完成したと報告しました。SAT GUSとは、スマートフォンとカメラを搭載し、宇宙で自分の映った写真を撮影するために作られた小型の人工衛星です。
Mark RoberはSAT GUSを用いて、宇宙を背景に写真を撮影できる一般向けのサービス「Space Selfie」を、1月から開始すると発表しました。主な対象者はアメリカに在住し、T-Mobileという大手通信会社と契約をしている人で、12月3日にT-Lifeというアプリで無料コードを取得することで参加できるとのこと。日本から参加できるかは現時点では不明です。
参加コードを受け取った人は、宇宙を背景に写したい自分の写真を、衛星に搭載されたスマートフォンに送信します。また、自分の居住地を送信することで、SAT GUSがその上空を通過し、写真を撮影する日時が伝達されるとのこと。
撮影されるのは、自分の居住地の上空であることから、(実際には見えないはずですが)理論上は送った写真と同時に写ることが可能となっています。撮影時間も昼か夜で選べるとのこと。
Space Selfieのサービス期間は、SAT GUSが大気圏に入って燃え尽きるまでの1~3年だそうです。
SAT GUSの仕組みを解説
SAT GUSは地球から送られてきた写真をスマートフォンで受信し、宇宙から写真を撮影して、それを地球に送り返すことができます。
スマートフォンは放射線耐性のあるケースに入れられており、カメラも過酷な宇宙環境に耐えられる設計になっているとのこと。スマートフォンやカメラを運用するのに必要な電力は、ソーラーパネルで発電しており、90分で地球を1周する間に9回スマートフォンを充電できるのだとか。また、予備のスマートフォンとカメラも搭載しているそうです。
Mark Roberは
子どもの頃から夜空を見上げるのがすごく好きだった。
星を見て、自分たちの住む銀河があって、僕たち人間がここにいて、たくさんの可能性を秘めてる。その驚きが科学への初恋だったんだ。(中略)
次世代の科学者やリーダーたちを育てるのが本当に特別なんだ。
と、プロジェクトへの意気込みを語っています。
記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。