家族YouTuber、火事で自宅が全焼 決死の救出劇を語る
11月26日、「Yasu familyチャンネル」(登録者数9万人)がYouTubeを更新し、自宅が火事で全焼したことを明かしました。
自宅が火事で全焼
福島県平田村で活動するYasu familyチャンネルは、パパ・ママと娘の姫ちゃん、息子の翔くんの4人家族のYouTuber。ママと姫ちゃんは中度知的障害、翔くんは重度知的障害と、パパ以外は知的障害を抱えています。今年3月にはエッセイ本『僕以外、知的障害の家族がようやくたどり着いた「幸せ」の形 限界ギリギリ家族』(KADOKAWA)も出版しています。
そんなYasu familyは26日にYouTubeを更新。パパが1人で出演し、自宅が全焼したことを報告しました。
11月8日の夕方、2階の自室を出た姫ちゃんが、煙が立ち込めているのに気付いたのだとか。パパが出火元を探しているうちに、2階は煙で充満。奥のデッドスペースに置いてあったタンスを動してみたところ、1階から炎が「ボーッ」と音を立てて燃え上がってるのが見えたそうです。パパは、「もう無理だ! 燃えてる! 逃げろ―!」と叫び、すぐに家の外へ脱出。外にはすでに姫ちゃんと翔くんがいたそうですが、ママはいませんでした。パパは姫ちゃんから、ママが飼い猫を助けるために2階の「猫部屋」にいると聞くと、猛ダッシュで助けに戻ります。
出火に気付いてから数分、すでに家は煙が充満しており、2階は危険な熱さだったそう。猫部屋の中はさらに熱く、煙で真っ暗。ママが「熱い! 熱い!」と訴える声は聞こえるものの、姿は見えなかったといいます。パパは手探りで倒れていたママを見つけると、腕を掴んでそのまま部屋から引きずり出し、階段も滑るように降ろして、無事に外に連れ出せたそうです。
木造の旧家だったためか、火はあっという間に燃え広がったとのこと。「本当にすごかったです。あの勢いは。煙だってすごかったし、もう『うわーっ』って真っ赤ですよ」とその様子を語ります。パパは愕然とした気持ちで、家が燃えるのを見ていたといい、父が守ってきた家が燃えていくのは「とてもつらかった」「悲しかったですよ」と振り返りました。
スマホと財布、車1台はほぼ焼失
この火事では、家だけなく2台ある車のうち、軽トラが全焼。パパが持ち出せたのはスマホと財布だけで、姫ちゃんと翔くんも、スマホやiPadだけを持ち出せただけで、ほかは全て燃えてしまったといいます。6匹いた飼い猫のうち、1匹は姫ちゃんが抱えて逃げられましたが、他の5匹は行方がわからないそうです。姫ちゃんは煙を吸ってパニックになり、パパとママは煙で顔が真っ黒になったほか、パパは右目と左足首を負傷。姫ちゃんとママは先に救急車で病院に搬送されたそうです。
病院から戻ってくると、すでに平田村から毛布や非常食など多くの支援物資が届いていたとのこと。これ以外にも近隣住民や親戚、知人など多くの助けがあったといい、パパは「本当に助かりました」と何度も感謝を伝えました。現在は、自身が草刈りなどの管理していた空き家で生活しているそうです。
「55年間生きていた中で、いろいろな思い出すべて失いましたね」と語るパパは、これが新たなスタートだとして「これから思い出を作っていけばいい」と前向き。「この悲しみはずっと続くと思います」としつつも、家族全員が無事だったことは「本当奇跡ですよ」とコメントすると、「たくさんのものを失いましたが、これからどんどん前向きに前進していきたいと思います」と語りました。
記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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