貸家トラブル 幸せそうな家族たち タイ発サスペンス・ホラー「バーン・クルア 凶愛の家」本編冒頭
ホラー、スリラーのジャンルを中心に活躍するタイの映画監督であるソーポン・サクダピシット監督作「バーン・クルア 凶愛の家」(公開中)から、本編の冒頭映像が公開された。
貸家トラブルが頻繁に発生しているというタイ。映像は、「不動産業界は長いが、初めてです。まさかこんな目に遭うとは」と嘆く仲介人に連れられ、妻のニンが貸し出していた部屋の惨劇を目の当たりにするシーンから始まる。荒らされた部屋では、窓ガラスが割れ、カーペットをめくると何かが粘着している。思わず顔をしかめるニンに、仲介人は「借主は退去後に転居してしまい連絡がつかない」と告げる。そして、賠償請求をするにも時間や費用がかかるため自費での修理を勧めるが、家賃収入を当てに生活をしていたニンは、「そんなことはできない」と途方にくれる。
すると仲介人は、「それならば最低限の修理を行い、ここに移り住み、今の自宅を貸家に出せばいい」と提案をする。しかしニンは、「自宅は夫名義で、夫は貸家に出すことに反対している」と明かす。不穏な空気が満載な中、表札に「インちゃんの家」と書かれた自宅が映し出される。そこでは、ニンと夫のクウィン、そして娘のインが仲むつまじく生活しており、朝食を作るニンに、インは「ママ、卵は3つがいいな。星まで背が伸びるように」と屈託のない笑顔を向ける。そしてニンは、クウィンに自宅を貸家に出そうと持ちかける。
「バーン・クルア 凶愛の家」は、ニン、クウィン、引っ越してくるラトリーという謎の女という3人の視点で描かれるサスペンス・ホラー。ニンとクウィンは7歳の娘インを持つ夫婦。3人は経済的理由から、家を以前は医者だったラトリーとその40歳の娘ヌッチの親子に貸し出し、家族でマンションに移り住むことを決める。その後、次第にクウィンが奇妙な行動をとり始めることに不安に感じたニンは、夫の行動の理由を探り始める。クウィンは毎朝午前4時少し前に外出するようになり、それに気付いたニンは、クウィンにヌッチと同じデザインの三角形のタトゥーがあることを突き止める。
【作品情報】
バーン・クルア 凶愛の家
シネマート新宿ほか全国順次公開中
配給:ギークピクチュアズ
© 2023 GDH 559 AND ALLY ENTERTAINMENT (THAILAND) CO., LTD.
記事提供元:映画スクエア
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。