【感動】映画監督が名優・渡辺裕之さんを偲んで墓参り:YOUは何しに日本へ?
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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日本を訪れる外国人たちを、空港で勝手に出迎えアポなしインタビュー!そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(月曜夜6時25分)。今回のテーマは、「大切なアノ人に会いたい… 2024年秋YOUの心の旅路SP」。大切なアノ人に会いに行くYOUが続々登場する95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?
【動画】映画監督が名優・渡辺裕之さんを偲んで墓参り&カナダの高級寿司とスシローはどっちがおいしい?
空港で声をかけたのは、L.A.(アメリカ)から来た若手映画監督のアダムさん(34)。以前日本をテーマにした作品に出演してもらった名優で、今は亡き渡辺裕之さんの哀悼のために来日した。生前、とても仲が良かったそうだ。
スマホに大切に保存された、渡辺さんのプライベート映像も見せてくれた。この時撮影された作品は『In Full Bloom』(2019)。戦後の日本を舞台に、アメリカ人と日本人のボクサーが名誉をかけて対決する物語で、渡辺さんは日本側のコーチを演じた。国内未上映だが、2019年にはアメリカをはじめ世界25ヵ国で上映。ドイツの国際映画祭では、最優秀作品賞・初監督賞にも輝いたというからスゴイ!
それから3年後の2022年、渡辺さんは66歳で急逝した。アダムさんは、「彼がいてくれたから良い作品ができたと思っているので、亡くなったことを知りとても悲しかった。2年前から監督をしている別の映画が撮り終わり、ようやく墓参りのために来日できて本当に良かったよ」と語る。
渡辺さんが撮影した富士山の写真も見せてくれた。「裕之さんは “ぜひ日本に(富士山を)見に来て”と言ってたから、彼がこの写真を撮影した場所に行きたいんだ」と思いを馳せる。ぜひついて行きたいとお願いすると、後日ご遺族から許可をいただけたので密着決定!
1週間後、アダムさんと新宿で再会。同行するのは日本人の小笠原佑介さん(岩手出身)。映画で主役のボクサーを演じるなど、アメリカで俳優やモデルとしてがんばっている方だ。アダムさんを案内するため、アメリカからから一緒に凱旋帰国。早速レンタカーを借りて、例の富士山の撮影場所へ!
道すがら、アダムさんは渡辺さんが亡くなるまで毎月連絡を取り合っていた、と当時を振り返る。「僕の夢はいつか富士山を見ることです」と伝えると、渡辺さんが撮影したお気に入りの1枚を送ってくれた。だから同じ場所で同じ景色を見て、渡辺さんの存在を再び感じたいという。
出発から2時間半後、山中湖に到着した。正確な場所は聞き損ねたが、写真で見るに河口湖か山中湖ではないかと予測している。そして軽トラに乗った地元の男性に確認すると、やはり山中湖だと判明! 急いで行ってみると…まさに写真と同じ景色が広がっているではないか! アダムさんが同じアングルで試し撮りすると、ビンゴ! 「裕之さんが見た場所で、自分も同じ富士山を見られるなんて…彼と魂が繋がったというか…心の中で生き続けているって感じるよ」。
そんなアダムさんは、日本映画が好きだった父の影響で、映像の世界に興味を持った。大学卒業後は映像制作の道に進み、ミュージックビデオの監督などを経験。そして掴んだチャンスが、『In Full Bloom』での監督デビューだった。
作品に合う役者を探していた時、ゴジラ映画などに出演していた渡辺さんにロックオン!「人間の深みや力強いオーラ、そして鋭い知性を感じられる役者だ」と魅了され、すぐに出演依頼をした。
ロケ中は気温が-20℃になるなど過酷だったが、渡辺さんは何度撮り直しても笑顔。「大ベテランなのに僕みたいな新米監督を信頼してくれた」と感謝する。
小笠原さんも同じ印象だったそうで、渡辺さんは、初めて会った時からフランク。俳優経験がない自分にも平等に接してくれて、翌日のアクションのリハーサルにも付き合ってくれた、感謝しかないと語る。
さらに渡辺さんは、日本語のセリフの翻訳など、裏方の仕事にも積極的に協力してくれたそう。おかげで家族のような一体感が生まれ、本当に良い作品ができたのだという。
アダムさんは、「この経験を今後に活かそうと誓ったよ。彼は僕の先生さ」と目を細めた。
実は渡辺さんの教えを基に、来年公開予定の次回作を制作している。
お墓参りの前に、2人はお弁当屋さんへ。炊いたご飯を3パックと具材(昆布の佃煮、おかかなど)を購入し…なんと、2人でおにぎりを手作りするという。さらにコンビニで、ベーコンも購入した。
渡辺さんは毎日好物のベーコンを食べ、SNSではよく玄米おにぎりの写真を紹介していたそう。生前の好物を手作りして、お供えしようと考えたのだ。
墓地に到着すると、まずは受付でおにぎりを握る許可をもらう。待合所をお借りして、生まれて初めておにぎりを握る。三角おにぎりに挑戦し、男2人で四苦八苦しながらどうにか完成。
ベーコンを添えたおにぎりを運び、渡辺さんのお墓へ供えた。そして手を合わせて再会を喜び、心から御礼を伝える。これで密着は終了。「素晴らしい映画が作れるようこれからもがんばるので、裕之さんに見守っていただきたいです」と願うアダムさん、素敵な作品を楽しみにしています!
【動画】映画監督が名優・渡辺裕之さんを偲んで墓参り&カナダの高級寿司とスシローはどっちがおいしい?
空港で声をかけたのは、L.A.(アメリカ)から来た若手映画監督のアダムさん(34)。以前日本をテーマにした作品に出演してもらった名優で、今は亡き渡辺裕之さんの哀悼のために来日した。生前、とても仲が良かったそうだ。
スマホに大切に保存された、渡辺さんのプライベート映像も見せてくれた。この時撮影された作品は『In Full Bloom』(2019)。戦後の日本を舞台に、アメリカ人と日本人のボクサーが名誉をかけて対決する物語で、渡辺さんは日本側のコーチを演じた。国内未上映だが、2019年にはアメリカをはじめ世界25ヵ国で上映。ドイツの国際映画祭では、最優秀作品賞・初監督賞にも輝いたというからスゴイ!
それから3年後の2022年、渡辺さんは66歳で急逝した。アダムさんは、「彼がいてくれたから良い作品ができたと思っているので、亡くなったことを知りとても悲しかった。2年前から監督をしている別の映画が撮り終わり、ようやく墓参りのために来日できて本当に良かったよ」と語る。
渡辺さんが撮影した富士山の写真も見せてくれた。「裕之さんは “ぜひ日本に(富士山を)見に来て”と言ってたから、彼がこの写真を撮影した場所に行きたいんだ」と思いを馳せる。ぜひついて行きたいとお願いすると、後日ご遺族から許可をいただけたので密着決定!
1週間後、アダムさんと新宿で再会。同行するのは日本人の小笠原佑介さん(岩手出身)。映画で主役のボクサーを演じるなど、アメリカで俳優やモデルとしてがんばっている方だ。アダムさんを案内するため、アメリカからから一緒に凱旋帰国。早速レンタカーを借りて、例の富士山の撮影場所へ!
道すがら、アダムさんは渡辺さんが亡くなるまで毎月連絡を取り合っていた、と当時を振り返る。「僕の夢はいつか富士山を見ることです」と伝えると、渡辺さんが撮影したお気に入りの1枚を送ってくれた。だから同じ場所で同じ景色を見て、渡辺さんの存在を再び感じたいという。
出発から2時間半後、山中湖に到着した。正確な場所は聞き損ねたが、写真で見るに河口湖か山中湖ではないかと予測している。そして軽トラに乗った地元の男性に確認すると、やはり山中湖だと判明! 急いで行ってみると…まさに写真と同じ景色が広がっているではないか! アダムさんが同じアングルで試し撮りすると、ビンゴ! 「裕之さんが見た場所で、自分も同じ富士山を見られるなんて…彼と魂が繋がったというか…心の中で生き続けているって感じるよ」。
そんなアダムさんは、日本映画が好きだった父の影響で、映像の世界に興味を持った。大学卒業後は映像制作の道に進み、ミュージックビデオの監督などを経験。そして掴んだチャンスが、『In Full Bloom』での監督デビューだった。
作品に合う役者を探していた時、ゴジラ映画などに出演していた渡辺さんにロックオン!「人間の深みや力強いオーラ、そして鋭い知性を感じられる役者だ」と魅了され、すぐに出演依頼をした。
ロケ中は気温が-20℃になるなど過酷だったが、渡辺さんは何度撮り直しても笑顔。「大ベテランなのに僕みたいな新米監督を信頼してくれた」と感謝する。
小笠原さんも同じ印象だったそうで、渡辺さんは、初めて会った時からフランク。俳優経験がない自分にも平等に接してくれて、翌日のアクションのリハーサルにも付き合ってくれた、感謝しかないと語る。
さらに渡辺さんは、日本語のセリフの翻訳など、裏方の仕事にも積極的に協力してくれたそう。おかげで家族のような一体感が生まれ、本当に良い作品ができたのだという。
アダムさんは、「この経験を今後に活かそうと誓ったよ。彼は僕の先生さ」と目を細めた。
実は渡辺さんの教えを基に、来年公開予定の次回作を制作している。
お墓参りの前に、2人はお弁当屋さんへ。炊いたご飯を3パックと具材(昆布の佃煮、おかかなど)を購入し…なんと、2人でおにぎりを手作りするという。さらにコンビニで、ベーコンも購入した。
渡辺さんは毎日好物のベーコンを食べ、SNSではよく玄米おにぎりの写真を紹介していたそう。生前の好物を手作りして、お供えしようと考えたのだ。
墓地に到着すると、まずは受付でおにぎりを握る許可をもらう。待合所をお借りして、生まれて初めておにぎりを握る。三角おにぎりに挑戦し、男2人で四苦八苦しながらどうにか完成。
ベーコンを添えたおにぎりを運び、渡辺さんのお墓へ供えた。そして手を合わせて再会を喜び、心から御礼を伝える。これで密着は終了。「素晴らしい映画が作れるようこれからもがんばるので、裕之さんに見守っていただきたいです」と願うアダムさん、素敵な作品を楽しみにしています!
記事提供元:テレ東プラス
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