新規就農に関するアンケート調査 現場を知る・体験することが重要!?
仕事を変えることを考えた場合、ハードルが高いと思われているのが農業ではないだろうか。このほど、農林水産業専門の人材サービス「農業ジョブ」を運営するシンクロ・フード(東京)は、農業ジョブの求職者会員224人を対象に、新規就農に関するアンケート調査を実施。就農の実態について探った。
回答者のうち、農業法人・農家での勤務経験がある人は46.0%。その人たちに、初めて農業の仕事に就いた際に悩んだこと・ちゅうちょしたことがあるか聞いたところ、45.6%と半数近くの人が「ある」と回答した。具体的には「未経験の為、自分に合っているか不安だった」「休みや勤務時間の不安」「体力面の不安」などのほか、収入に対する不安を挙げた人が多い。
その悩みを解消するために行ったことをフリー回答で質問したところ、「職場を見学・体験した」「10件以上、インターンに行きまくった」「Wワークで休みの日にアルバイトを始めた」など、就農先の人に相談・質問したり、実際に職場を経験したりすることで悩みを解消していったという声が多く挙がっていた。
一方、農業法人・農家での勤務経験がないという人のうち、直近1年以内に農業の仕事を探したという人に仕事探しの状況を聞くと、「漠然と検討中」「求人を調べている」という段階で、応募に進んでいない人が80%強と大半を占めている。その人たちに未応募の理由を尋ねたところ、「希望条件に合う求人が見つからない」が4割と最多に。以下、「検討はしているが急いでいない」(18.9%)、「どのような条件で仕事選びすべきかわからない」(17.0%)と続いた。
また、検討中の人に就農関連の体験への参加経験を聞くと、参加意欲は高いものの、実際の参加経験は少ないことがわかった。参加できていない要因としては、「会社員のため平日は参加できない」「遠出の場合が多く、資金的に難しい」「情報が見つけづらい」などの声が寄せられている。
※農業ジョブ(株式会社シンクロ・フード)調べ
記事提供元:オーヴォ(OvO)
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