TM製の新パターが奏功!? マキロイが6度目の欧州「年間王者」、ネリー・コルダも今季7勝目【WITB】
米国女子ツアーの最終日はトータル14アンダーまで伸ばしたネルー・コルダ(米国)が後続に3打差をつけ5月以来の今季7勝目を飾った。また、欧州男子ツアーの大詰め「DPワールド・ツアー選手権」の最終日は、「69」でトータル15アンダーまで伸ばしたローリー・マキロイが勝利し、3季連続6回目の年間王者に。2人と契約する米国テーラーメイドも偉業を称え、使用ギアにまつわるエピソードを紹介する。まずは、ネリーについて。
「歴史的に見て、ネリーは1990年以来シーズン7回以上優勝した初のアメリカ人選手です。また、LPGAツアー史上シーズンで6回以上優勝し、ソルハイムカップで優勝し、年間最優秀選手に選ばれた3人目の選手でもあります。さらに、今シーズンの初めには、ネリーは LPGAツアーで5大会連続優勝を果たした史上3人目の選手となりました。簡単に言えば、ネリーの2024年シーズンは記録に残るシーズンです」(米国テーラーメイド広報)
今季序盤からボールを『TP5x』に替え、ドライバーを『Qi10 MAX』にして5月半ばで計6勝と無双状態だったネリー。その後、予選落ち3度と夏前にやや成績が落ちたが「AIG女子オープン」の前にスパイダーパターへの移行を同社に要望し、スコッティ・シェフラーと同型の『スパイダーツアーXクランクネック』へ移行。シェフラーと異なる「短いサイトライン」は自身の好みを反映させており、同パターを投入して2位➡5位➡優勝と、狙い通りに成績を引き上げた。元々ブレード型ユーザーだったネリーもシェフラーも、同モデルに落ち着いたのは興味深いところだ。
【ネリー・コルダの同社使用ギア】
1W:Qi10 MAX(10.5°ディアマナGT60S)
3W:ステルス2(15.0°ベンタスレッド7S)
7W:ステルス2(21.0°ベンタスブラック7S)
5I:P770(スチールファイバーi80cw)
6I~PW:P7MC(スチールファイバーi80cw)
A,SW:MG4(50 SB,54 HBスチールファイバーi95cw)
PT:スパイダーツアーXクランクネック(35㌅)
BALL:TP5x
マキロイの今季のギアを振り返ると、昨年の最終戦「DPワールド・ツアー選手権」でも興味深い動きを見せていた。1年前は当然未発表だった『Qi10 LS』ドライバーを、なんと11月半ばに投入していた。その後、今年初戦でより寛容性の高い『Qi10』のコアモデルに落ち着いてからは、ドライバー長さを昨季より長めにして豪打に磨きをかけつつも安定させ、ドバイで早々に勝利。同社はマキロイの今季をこう称える。
「ローリー・マキロイはDPワールド・ツアー選手権で優勝し、6度目のレース・トゥ・ドバイ優勝を果たし、DPワールドツアーの歴史に名を残しました。マキロイはハリー・バードン・トロフィーを3年連続で獲得し、DPワールドツアー史上2番目に多いレース・トゥ・ドバイ優勝者となりました。
DPワールドツアーの幕開けの『ドバイデザートクラシック』で優勝する前に、マキロイは3つの重要なギアを変更しました。Qi10 9.0ドライバー、2024 TP5xゴルフボール、スパイダーツアーXパターです。それ以来、レース・トゥ・ドバイで優勝するため頼りにしてきた用具は、シーズンを通してかなり安定していました」(同)
今年の4勝のうち3勝がこれまでの『スパイダーツアーXショートスラント』だが、今回の最終戦は同型で仕上げを「トーチフィニッシュ」にしたモノで初勝利。これは8月末の「ツアー選手権」前に投入した焼き付けたような特殊な仕上げなモノで「採用してからDPワールドツアーに5度出場して優勝1回、2位2回、3位1回という成績を収めました」とのこと。
マキロイ自身もキャリア序盤はブレード型ユーザーだったが、スパイダーへ移行して長い中で、より快適な見た目のモノを手にしてフィットしたのか。今季『スパイダーツアーXクランクネック』に移行してから8勝と無双状態のシェフラー含め、TM製パターの威力をまざまざと感じる2024年シーズンとなった。
【ローリー・マキロイの同社使用ギア】
1W:Qi10(9.0°ベンタスブラック6X 先詰1㌅45.625㌅D5)
3W:Qi10(15.0°ベンタスブラック8X)
5W:Qi10(18.0°ベンタスブラック9X)
4I:P760(プロジェクトX 7.0)
5I~9I:Rors Protoアイアン(プロジェクトX 7.0)
P,A,SW:MG4(46 SB,50SB,54SB プロジェクトX 6.5)
PT:スパイダーツアーXショートスラント(34.5㌅)
BALL:TP5x マイシンボル「RORS」
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