カタルーニャ桃農園の大家族 団らん風景や一家総出での桃の収穫 「太陽と桃の歌」場面写真
2024年12月13日より劇場公開される、ベルリン国際映画祭で金熊賞(最高賞)を受賞した、「悲しみに、こんにちは」のカルラ・シモン監督最新作「太陽と桃の歌」から、大家族の団らん風景や一家総出での桃の収穫など、ソレ家と美しい農園の魅力を切り取った場面写真が公開された。
場面写真では、三世代にわたって桃農園を営む10人を越える大家族のソレ家が、家族総出で桃の収穫をし、休日はみんなで食卓を囲んで遊ぶ、愛おしい日々が切り取られている。おいしい料理を家族みんなで囲むのは、カタルーニャの人々が大切にしている時間。スペインのソーセージ「ロンガニーサ」やカタツムリを焼き上げる郷土料理を囲み、庭のプールを楽しんだり寝室で思い思いにくつろぐ子どもたちの姿に、固い絆で結ばれたソレ家の生活が描きされている。
この映画はそんな彼らがさらされる「ジェントリフィケーション」と呼ばれる環境プロジェクトが伝統的な農地に犠牲を強いる問題や、大手卸売業者の買いたたき、農家の適正価格の訴えを、美化することなくいつくしむ視点で描いている。
「太陽と桃の歌」は、カタルーニャで桃農園を営む大家族の最後の夏を描いた作品。スペイン・カタルーニャで、三世代に渡る大家族で桃農園を営むソレ家。例年通り収穫を迎えようとした時、地主から夏の終わりに土地を明け渡すよう迫られる。桃の木を伐採して、代わりにソーラーパネルを敷き詰めるというのだ。父親は激怒するが、妻と妹夫婦はパネルの管理をすれば「楽に稼げる」というささやきに心を動かされる。賭け事に走ろうとする祖父、取り付く島のない父、資金稼ぎに畑の片隅で大麻栽培を始める長男など、それぞれが桃園の危機を何とかしようとするが、大げんかが勃発する。
【作品情報】
太陽と桃の歌
2024年12月13日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、TOHOシネマズ シャンテほかにてロードショー
配給:東京テアトル
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記事提供元:映画スクエア
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