外口書店 久しぶりでした【駅ぶら】06京王電鉄487 井の頭線118
※2024年5月撮影
トップ画像は、吉祥寺サンロードの南側、駅前のエントランスです。
サンロードは、1971年(昭和46年)東側に吉祥寺大通りができるまではバス通りでした。自動車の通行を規制して歩行者用のアーケード街になって同じ1971年にサンロードという名称でオープンしました。
現在のマクドナルドがある場所に、サンロードになる前から乾物屋の三浦屋がありました。子供の頃から母親と買物に来ていたことを覚えています。
※2024年5月撮影
いつの間にか「三浦屋」という高級スーパーマーケットになってしまった感じですが、実家のある武蔵小金井にもあって、重宝しています。
成城学園前駅にあったスーパー成城石井も同様の展開をしている印象です。成城石井には年代モノのカルヴァドスを買いに行っていたので、昔の方が個人的には良かった。(笑)
・・・てな昔のコトはおいておいて、サンロードを歩きます。
※2024年5月撮影
学生時代によく食べに行ったホープ軒は健在。
※2024年5月撮影
うわ、外口書店がそのままあります。サンロード(本町通りの)南側には古書店が2軒ありました。もう一軒は「栄書店」だったかな・・・。
※2024年5月撮影
学生時代、筆者は頻繁に来ていたので外口書店のおじさんとお話しする様になりました。古い詩集などを買い込んでいると「金子光晴を紹介してやろうか」などと言われたコトを思い出します。亡くなられたおじさんは吉祥寺在住だった詩人の金子光晴さんと親しかったのです。
※2024年5月撮影
おじさんのお嬢さんがお店に座っておられました。懐かしかったので少しだけお話ししました。
本町通りを渡ります。学生時代はこちら側にも小さな古書店がありました。
※2024年5月撮影
現在のサンロード店舗案内。
※2024年5月撮影
西友の前には昔から月窓寺があります。
※2024年5月撮影
武蔵野市観光機構のサイトには以下の様に書かれています。
「月窓寺は、万治2年(1659)開山。曹洞宗。吉祥寺の開村とともに開かれる。
本堂左脇にある観音堂に安置されている白衣観音坐像は、武蔵野市内最古の銘(元禄二年)を持ち、近世作例としては珍しい乾漆づくりである。」
歴史の本で読んだ記憶です。吉祥寺というお寺、元は江戸城の駿河台にありました。それが明暦の大火(1657年)などで本駒込に移転。その際に門前町の住人が江戸幕府によって現在の吉祥寺に移住させられ、吉祥寺というお寺が無いのに吉祥寺村という地名になったのです。それで月窓寺開山の1659年頃に吉祥寺村が開かれたのですね。
余談ですが、学生時代駒込六義園横のマンションにガールフレンドが住んでいました。彼女と本駒込の吉祥寺にお祭りを見物に毎年行きました。(歩いても15分ほど)最初の年(1975年)呼び込みの口上が剰りにも無気味なので「見世物小屋」(蛇女など・W)を見たことを思い出しました。生まれて始めての「見世物小屋」ですが、マジで笑い話にしかならない内容でした。次の年から「見世物小屋」は出ていなかったと思います。
五日市街道につきあたったので東に移動。吉祥寺大通りの北側起点から駅に向かいます。
※2024年5月撮影
次回で京王電鉄【駅ぶら】は最終回です。
(写真・文/住田至朗)
※駅構内などは京王電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。
※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。
※参照資料
・『京王ハンドブック2022』(京王電鉄株式会社広報部/2022)
・京王グループホームページ「京王電鉄50年史」他
下記の2冊は主に古い写真など「時代の空気感」を参考にいたしました
・『京王電鉄昭和~平成の記録』(辻良樹/アルファベータブックス/2023)
・『京王線 井の頭線 街と駅の1世紀』(矢嶋秀一/アルファベータブックス/2016)
記事提供元:鉄道チャンネル
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