ベアトロフィー争う古江彩佳、新人賞かかる西郷真央 戴冠の条件は?
<CMEグループ・ツアー選手権 事前情報◇18日◇ティブロンGC(米フロリダ州)◇6700ヤード・パー72>
33試合が予定された2024年の米国女子ツアーもいよいよ最終戦。CMEランキングトップ60のみが出場する「CMEグループ・ツアー選手権」が21日から行われる。優勝者には“年間女王”の称号とツアー史上最高の400万ドル(約6億1800万円)が与えられるビッグトーナメント。そして、賞レース争いもここで決着する。
『プレーヤー・オブ・ザ・イヤー』(最優秀選手賞)はネリー・コルダ(米国)ですでに確定。秋には首のケガにも悩まされたが、復帰戦とした先週の「ザ・アニカ・ドリブンbyゲインブリッジatペリカン」で今季7勝目(通算15勝)を飾った。ネリー最強時代を印象付けた今季を、どのように締めくくるかにも注目は集まる。
つぎに名誉ある賞といわれているのが、年間平均ストローク1位の選手に贈られる『ベアトロフィー』。プロゴルファーにとってもっとも重要視する指標のひとつで、これまでも多くの名手たちがこの賞を手にしてきた。現在の1位は『69.537』でジーノ・ティティクル(タイ)、2位に『69.660』のネリーがつけている。だが、ともに規定ラウンド数に満たないため、受賞はならず。そのため、現在3位以下につけている選手で争われる。
3位につけているのがユ・ヘラン(韓国)でそのスコアは『69.977』。そして4位には『70.047』の古江彩佳がつけている。先週のアニカでヘランが記録を伸ばし、欠場した古江との差は0.070ストロークと広がったが、その差は小さい。
ヘランは今大会をトータル9アンダーよりも良いスコアで終えれば、現在の平均スコアをさらに下げることになる。一方で、古江がヘランを追い抜くためにはトータル15アンダーが最低条件。昨年の優勝スコアはトータル27アンダーで、ビッグスコアが出るコースでもあり、逆転する可能性は十分にある。
さらに、『ルーキー・オブ・ザ・イヤー』(新人賞)争いでは西郷真央がトップで最終戦を迎える。先週は11試合ぶりに予選落ちを喫し、2位につけているイム・ジンヒ(韓国)との差は66ptにまで縮められた。ただ、7月「Danaオープン」以来、賞レーストップを走り続けている西郷が優勢であることには変わりなく、西郷が受賞する条件は以下の通りとなっている。
・西郷が優勝→西郷が新人賞受賞
・西郷が2~35位→イムが2位以下
・西郷が36~40位→イムが3位以下
・西郷が41~60位→イムが4位以下
古江がベアトロフィーを獲得すれば日本勢初(1988年の岡本綾子は平均ストローク1位になったが規定ラウンド数に届かず)、西郷が新人賞に輝けば90年の小林浩美以来の快挙となる。
さらに、チャレンジングで戦略的かつリスクを伴うホールで、いかに好スコアを積み上げたかを競う賞『AONリスクリワード・チャレンジ』では、現在『-0.900』でティティクルが首位。賞金100万ドル(約1億5400万円)のボーナスが贈られることがすでに決定している。
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