「2位ばっかりは嫌」“準優勝”6回の好相性大会 鈴木愛が初Vへ2差7位発進
<大王製紙エリエールレディス 初日◇14日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6575ヤード・パー71>
今大会未勝利ながら、2位に6回入っている相性の良さを発揮した。今季2勝の鈴木愛が4バーディ・ボギーなしの「67」で回り、首位と2打差の4アンダー・7位タイ発進。7月の「ミネベアミツミレディス北海道新聞カップ」(4位タイ発進)以来、9試合ぶりに一桁順位で滑り出した。
「久しぶりにショットもパットも良かったかなという感じです。後半はかなり厳しくて、しのぎ、しのぎのゴルフでした」と振り返る。インから出た前半は3つのバーディを奪ったが、後半は耐えるゴルフに変わった。
2番(パー4)ではティショットがフェアウェイバンカーのアゴ近くに止まり、2打目は出すだけ。残り100ヤードを2メートルに乗せてパーセーブ。3番は13~14メートルの下りのバーディパットを3メートルオーバーしたが、3パットを回避。5番は1.5メートル、6番は3メートル強のパーパットを沈め、持ち前のパット力を発揮してボギーフリーで終えた。
徳島県出身の鈴木にとって、四国のコースは「狭くてアップダウンがあり、距離がそれほど長くないコースばかり。そういうところで育っているので、好きなコースが多い」と、戦いやすいという。
今大会はプロ転向後、2014年から11回連続で出場しており、2位が6回、3位が1回と驚異的な優勝争いの実績を残している。また、同じ四国の土佐CC(高知県)で行われる「明治安田レディス」でも、今季を含めて2勝を挙げている。
ただ昨年大会では、プロ転向後初の予選落ちを経験。「ショットの調子も良くなかったですし、これまでとグリーンの感じが少し違っていました。聞いたら、グリーンキーパーさんが変わったようで…」。グリーンへの違和感から結果を出せなかったが、今年は「いいパーを拾えたり、パットに助けられている」と悪いイメージはない。
今季は開幕からの2戦目と3戦目で優勝を挙げたが、9月から体調不良で6試合欠場するなど、4カ月以上トップ10入りがない。2週前の「TOTOジャパンクラシック」では第3ラウンド開始前に棄権したが、痛めていた首は「少し良くなりました」とプレーは問題なさそうだ。
「2位ばっかりは嫌なので、勝ちたいです」。好相性のコースでそろそろ大会初優勝といきたいところだ。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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