ツアー卒業を迎える“初期メン”四村彩也香とツアー3勝・坂口瑞菜子 それぞれの思い出と今後の意気込みは…
首位と1打差の3位で好発進を決めた四村彩也香はマイナビネクストヒロインゴルフツアーが開始した2019年から参戦している数少ない“初期メンバー”の1人。そんなベテランも今大会で卒業だ。
「やっぱり今年は最初から最後だっていう意識があったので、毎試合『最後だ』と思いながらやってきた」。優勝こそないものの、今季は第6戦 「PGM CUP」で2位タイ、直近2試合をともに4位タイと好成績を残している。
最終戦で何回もまわったコースも「毎ホールで頭を使う感じがして疲れます」と苦手意識があるという。この日は「ドライバーが散らかって、パターに助けられた1日でした」。前半はグリーン上でのチャンスをものにし、ボギーフリーでスコアを伸ばした。
同ツアーは「みんなのレベルが高くて、ここで戦っていればレベルアップするだろうなっていう環境にいるから卒業するのはさみしい」。同じ目的をもった仲間と切磋琢磨してきた同ツアー最後の試合は「緊張すると思うんですけど、自分と向き合って楽しみたいと思います」と意気込む。四村は20日(水)から始まる「TLPGA(台湾女子ツアー)クォリファイングトーナメント(以下台湾QT)」にエントリー済み。来年の出場権獲得につながるゴルフを目指す。
同じく今大会で卒業となる坂口瑞菜子もこれまでのツアーでの戦いを振り返った。昨年3勝、最終戦を4位タイで終え同ツアーを引っ張ってきた存在。1番の思い出に通算3勝目を飾った第12戦・森永高滝カントリー倶楽部(千葉県)でのプレーオフ3打目のショットを挙げた。さらに、「試合があることがモチベーションに繋がっていた。これがあったから頑張れた。去年よりもレベルが上がっていて、プロテストに通る子も増えたので刺激になりますね」と語った。
「ショットがあまりよくなくて、騙し騙しできたかな」と初日を2アンダー・5位タイと体調が優れないなか好発進を決めた。後半13番で12メートル、続く14番でも6メートルのロングパットを沈め、連続バーディとした。「バーディが取れるゴルフじゃなかったので気持ちが楽になりました」と難しいコースをアンダーで回れたことに胸をなでおろす。
今年は夏のプロテスト1次で敗退。その後は習ってきたコーチと離れ、1人でゴルフに向き合っている。これまでは綺麗なスイングを求めてきたが、今は「どういう感じでボールに当たるのかを自分で考えながら練習するようになった」といい方に向かっている。
昨年の「台湾QT」で上位に入った資格で今季は台湾ツアーに参戦。これまで6試合に出場し、日本と台湾を行き来する生活を送ってきた。3日、4日間ある試合を経験したことで1日競技では「疲れない体力」を培った。今季は来月残り2試合に出場予定。最終日は「グリーンに乗せていくゴルフ」で逆転優勝を狙う。(文・小池文子)
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