柚木麻子原作『早稲女、女、男』映画化決定 純粋で不器用なヒロインの恋愛奮闘記「早乙女カナコの場合は」キャスト情報、場面写真解禁
男勝りで過剰な自意識ゆえに素直に甘えることができないが、本当は誰よりも純粋で不器用な主人公・早乙女カナコと、演劇サークルの先輩・長津田との10年にわたる恋愛模様を描いた「早乙女カナコの場合は」が2025年3月に全国公開。場面写真とキャストのコメントが解禁された。
原作は柚木麻子の『早稲女、女、男』。監督を務めるのは、「ストロベリーショートケイクス」「さくら」の矢崎仁司。主人公の早乙女カナコ役は橋本愛。その先輩の長津田役には中川大志。
今回解禁された場面写真は、「市子」のスチールをはじめ、幅広い活動をする写真家の柴崎まどかによるもの。
〈コメント〉
●橋本愛/早乙女カナコ役
大学に通えなかった自分にとって、この作品はあらかじめ失われた青春を取り戻すかのような……というほど甘酸っぱい話でもないのですが、全く知らない世界を手探りで途方もなく歩く感覚、でした。
男とか、女とか、そのグラデーションとか、自意識、愚かさ、狡猾さとか、そんなものがわっと湧き上がってきて、葛藤して、ぐちゃぐちゃになって。でもそれこそがオリジナルで、そして何でもない自分自身なのだと、そんなふうに思ったんです。全然大人になんてなってなかった!
●中川大志/長津田啓士役
長津田というキャラクターを知れば知るほど人間の奥深さが出てきて、とてもチャーミングです。この役は僕にとってまた新たな挑戦でもありました。映画の中で流れていく時間、変化していく季節が、苦しくも心地よかったです。
●矢崎仁司/監督
物語より、光景の積み重ねこそが、観る人の心に触れると信じて映画を作り続けてきました。素晴らしいスタッフとの出会いで光景が映し撮れたと思います。ぼんやりした不安の世界をサバイブする彼、彼女たちに会いに来てください。きっと元気になれる。見えない鎖を解き放つ作品になると嬉しいです。
●柚木麻子/原作
あまりにも美しい愛についての映画で自分の原作かどうか、疑ってしまった。
Story
大学進学と同時に友達と二人暮らしを始めた早乙女カナコ。入学式で演劇サークル「チャリングクロス」で脚本家を目指す長津田と出会い、そのまま付き合うことに。
就職活動を終え、念願の大手出版社に就職が決まる。長津田とも4年の付き合いになるが、このところ口げんかが絶えない。⻑津田は、口ばかりで脚本を最後まで書かず、卒業もする気はなさそう。サークルに入ってきた女子大の1年生・麻衣子と浮気疑惑さえある。そんなとき、カナコは内定先の先輩・吉沢から告白される。
編集者になる夢を追うカナコは、長津田の生き方とだんだんとすれ違っていく。大学入学から10年──それぞれが抱える葛藤、迷い、そして二人の恋の行方は──
「早乙女カナコの場合は」
出演:橋本愛、中川大志
監督:矢崎仁司 原作:柚木麻子「早稲女、女、男」(祥伝社文庫刊) 脚本:朝西真砂/知 愛
配給:日活/KDDI
2024/日本/DCP/2:1/5.1ch/119min 映倫区分:G
©2012柚木麻子/光文社 ©2024「早乙女カナコの場合は」製作委員会
記事提供元:キネマ旬報WEB
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