“お祈り状態”から乗り込む好相性の御殿場 石川遼は大会最多4勝目へ「なんとか目指したい」
<三井住友VISA太平洋マスターズ 事前情報◇6日◇太平洋クラブ 御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>
「ZOZOチャンピオンシップ」を56位で終えた石川遼。「反省点がすごく多かった」と課題を持ち帰りながら、2010、12、22年大会を制した好相性の御殿場に乗り込んだ。
「技術的な問題、マネジメントでやりたいことができなかった。お祈り状態になってしまった」と悔しい結果とともに日本開催唯一のPGAツアー大会を後にした石川は、今大会までに「技術的な練習と、トレーニング」に励んでいたという。
「気持ちを切り替えてやりたい」。今大会は、最多となる4勝目がかかる。そこについては石川自身も意識しており「残りのゴルフ人生をすべて使って、なんとか目指したい」と記録達成への意欲は隠そうとしない。ただ、「今年はラフが例年より密度が高くて、重い。難しい要素が例年より多いので注意かなと思います」と警戒感を強めた。
大会アンバサダーを務める石川にとって、御殿場は「ワールドカップも行わている、憧れの場所。何回もこの場所で試合ができることはすごく幸せなこと」。それでも多くのギャラリーが来場してくれることが「一番の楽しみ」。毎年、大勢の観客が訪れる今大会に「ゴルフ場はたくさんの人がいる景色が合うと思っているので、ありがたいです」と試合開始を待ちわびた。
さらに、大会を盛り上げるのは、選手の活躍であると台頭する若手についても言及。「20代前半でデビューしてきて、すぐに結果を残す選手がほんとうに多い。その選手たちが中心となって、10年、20年後も回っていくんだなと思うと楽しみですし、ファンの方にも伝わり始めていると思う」。33歳になった石川が見据えるゴルフ界の見通しは明るい。
そんなイキのいい若手と対峙する御殿場決戦。節目となるツアー20勝目を貪欲に求めていく。(文・齊藤啓介)
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