古江彩佳は“有言実行”の『69』 ベアトロフィー戴冠へ肉薄「あしたも変わらず」
<CMEグループ・ツアー選手権 3日目◇23日◇ティブロンGC(米フロリダ州)◇6700ヤード・パー72>
連日の「69」。古江彩佳はトータル9アンダー・8位タイでムービングデーを終えた。60台をマークし続けるという有言実行で、トップと6打差の8位タイ。年間平均ストローク1位の選手に贈られる『ベアトロフィー』争いではついに、首位の背中を捉えた。
3つのボギーを喫したが、それ以上にバーディを量産した。4メートルを決めた2番を皮切りに、6番でもバーディ。そしてこの2日間ともにボギーとしていた9番では、15メートル以上のフックラインを流し込んだ。
グリーン手前の左右にはバンカーがあり、ピンは右手前。風は右から吹いていて、ドローヒッターの古江にとっては攻めづらいシチュエーションだった。「タップインで簡単にパーを取れるところに(ボールが)止まればいいと思ったけれど、うまく入ってくれた」とリベンジのバーディ。そして後半への流れへとつなげていく。
バックナインでは2つのボギーを喫したが、それぞれバウンスバックに成功。パーオン率も88%(16/18)と好調で、そのチャンスを次々と決めていく。「乗っても優しくないというホールがいくつかあったのでタッチに気をつかった。パターが入っていくかどうか次第でパターの感覚は研ぎ澄まされていくかな」。ショットとパットの感覚は分けて考えるというのが古江流。その両方で安定感を光らせた。
「ボギーを叩きながらもバーディをいっぱい取っていけたので、60台で回れてよかった。あしたも変わらず、60台を目指して、それぞれショットにもパットにも集中できたら」
ベアトロフィー争いで首位に立っていたユ・ヘラン(韓国)は連日の「71」で平均ストロークは「70.0111」に。一方の古江は「70.0113」に伸ばし、その差は「0.0002」ストロークで“超”僅差になった。日本勢初の戴冠、そして逆転優勝での“年間女王”へ。あすが2024年を締めくくる勝負の一日になる。(文・笠井あかり)
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