英国予選から出場の川村昌弘が日本勢トップ発進 2日目は午後4時27分スタート「どこかでゴルフしてくるかも(笑)」
<全英オープン 初日◇18日◇ロイヤルトゥルーンGC(スコットランド)◇7385ヤード・パー71>
英国の予選会を突破し、2度目の出場となった川村昌弘が日本勢トップの31位タイで初日を終えた。3バーディ・2ダブルボギーの「72」で回り、1オーバーから浮上を目指していく。
「アウトが練習ラウンドではフォローになることが多かったけど、(きょうは)アゲンスト目に吹くホールが増えて、前半の難易度が急に上がった」。練習日にアウトコースを回ったときと真逆の風向きとなったことには、さすがに動揺も隠せない。クラブの番手が変わり苦戦することもあったが、「最初の7ホール、ずっと右アゲンストが続くところでスコアを崩さなかったのが良かったのかなと思う」と状況にアジャストしながら、なんとか耐えていった。
バックナインの10番、11番では連続バーディを奪った。「長いのがポンポンと入ってくれてうれしかったです。久しぶりでした」とマウンドと傾斜だらけの難しいグリーンでラインを読み切りねじ込んだ。天候は雨が降ったり、止んだりを繰り返し風も強く、そのなかで「ダブルボギーがありながらも、長いバーディパットが入ったり、良いパーセーブがあったり…」という一日。叩いてしまう場面もあったが、大きくスコアを崩すことのないプレーができていた。
コンディションが悪いからこそ、「目の前の一打に集中できたと思います」とそれをいい方向に作用させた。風の読みなど、マネジメントを意識することで集中力も高まる。2日目も全英らしく強い風が吹く予報。天気をメンタル面の味方につけて良い位置で決勝ラウンド進出を目指したいところ。そんな第2ラウンドのスタート時間は午後4時27分と遅い。「(ラウンド前に)どこかでゴルフをしてくるかもしれません(笑)」。最後は冗談を言いながら取材陣を笑いに包み練習へ向かった。(文・高木彩音)
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