カミラ王妃、肺感染症を患う 休養のため公務控える
カミラ王妃(77)が、肺感染症を患ったことにより休養する旨が発表された。王妃は今週予定していた公務を取りやめるが、週末に開催される戦没者追悼記念のイベントには出席を希望しているという。チャールズ国王(75)とカミラ王妃は先月にオーストラリアとサモアを公式訪問し、30日に帰国したばかりだった。
バッキンガム宮殿は5日(以下は現地時間)に声明を発表し、カミラ王妃が肺感染症で体調を崩したため、いくつかの公務を取りやめる旨を伝えた。
英国と連邦国では第一次世界大戦の休戦協定が締結された1918年11月11日を記念し、毎年この日は戦没者追悼記念日「リメンバランス・デー」と定められている。そのため、今週から週末にかけて恒例の追悼イベントが開催される予定だ。
7日には英ロンドンのウェストミンスター寺院で、赤いポピーの花を飾った十字架を並べる期間限定のメモリアル・ガーデン「フィールド・オブ・リメンバランス」が開かれる。
カミラ王妃は毎年恒例の式典に出席する予定だったが、グロスター公爵夫人バージット妃(78)が代理を務めることになった。
同日夜にはバッキンガム宮殿で、チャールズ国王がオリンピックとパラリンピック選手を招いたレセプションパーティが行われるが、王妃は出席を見送る予定だ。
毎年「リメンバランス・デー」を控えた週末には戦没者追悼イベントが開催され、王室上級メンバーが揃って出席することが慣例だ。
今年は9日にロイヤル・アルバート・ホールで戦没者追悼記念コンサート「フェスティバル・オブ・リメンバランス」が開催され、10日にはホワイトホール大通りにある戦没者慰霊碑“セノタフ”前で、戦没者追悼式典「リメンバランス・サンデー」のセレモニーが行われる。
カミラ王妃はこれらの追悼イベントへの出席を望んでおり、宮殿が発表した声明ではこのように述べている。
「陛下は今週の公務を辞退せざるを得ませんでした。しかし彼女は、今週末の追悼行事に通常通り出席できるよう、回復することを切に願っています。」
そして「ご迷惑をおかけした方々や、失望された方々にお詫び申し上げます」と締めくくった。
カミラ王妃とチャールズ国王は、10月18日からオーストラリアとサモアを公式訪問し、多忙な日々を過ごしていた。帰路ではインドに立ち寄り、30日に英国に帰国した。
王妃の病状や治療に関する詳細については発表されていないが、現在は医師の監督下にあるとみられている。
チャールズ国王は2月にがんの治療を開始したと公表したが、その後の経過は順調とされている。
国王は5日にバッキンガム宮殿で公務を行い、カタールとスリナム共和国、バヌアツ共和国からのゲスト3名に信任状を授与した。
画像は『The Royal Family Instagram「A delightful afternoon at the beautiful Australian National Botanic Gardens」「No dampening of spirits despite」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
記事提供元:テックインサイト
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