欧州では苦戦も「この過程が楽しい」 桂川有人は2カ月半ぶりに日本での試合に出場
<ZOZOチャンピオンシップ 事前情報◇23日◇アコーディア・ゴルフ 習志野カントリークラブ(千葉県)◇7079ヤード・パー70>
先週のDPワールド(欧州)ツアー「フェデックス・フランスオープン」(10月10~13日)を終えた桂川有人が、日本開催の米国ツアーに国内賞金ランキング5位の資格(同上位8名までに権利付与)で出場する。
日本で戦うのは8月の国内男子ツアー「横浜ミナト Championship 〜Fujiki Centennial〜」ぶりとなる。練習日は同じ日大ゴルフ部出身の清水大成、来季のPGAツアーカードを獲得した大西魁斗とラウンド。「話をするだけでも十分楽しんでいます」とほほ笑みも絶えない。戦友たちとのひさしぶりのプレーは、アプローチの打ち方などを聞き合ったりと、話しも弾んでいた。
今年の4月に日本で行われた日欧共催大会「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」で優勝しているが、ここ約2カ月間は納得のいくゴルフができていない。「なにかが多分、全体的に崩れている。自分の思うようなボールが出てくれない」と不調を訴える。
そのなか8月末に海を渡ると、そこから欧州ツアー6試合に出場。「ベットフレッド・ブリティッシュ・マスターズ」は12位タイと上位フィニッシュしたが、それ以降のフランス戦までの5試合はすべて予選落ちと苦しんだ。「思ったよりも全体的なレベルが高いなと感じます。みんなこのコースで、このスコアでしっかりまとめてくるんだな…とか。そういう“おもしろい”勉強になっていますね」。世界レベルを痛感する日々だが、得るものも大きい。
例えば「どこのステージも似ていると思いますが、ヨーロッパ、アメリカ、日本のゴルフ場は違うので、そこへの対応力だったり、全体のレベルに実力がないといろんなコースで対応できない。どこに行っても対応できる力をつける必要がある」とコースへの対応力も課題のひとつ。「でも、そういう意味では本当に行きたくても行けないチャンスをいただいたので、なんとかここ数年で成長できたらいいなとは思います」と気持ちは前向きだ。
欧州で悔しい結果が続くが、「最近は、辛いというよりも、数年先を見据えることで、それに期待をしながら、この過程が楽しいですね」と笑顔を見せる。「やっぱりゴルフが好きなので。あ、成績が出たほうが楽しいですけど(笑)。でも今は新しいところに飛び込んだので、いまは楽しいですね」。成功と失敗を繰り返し、試行錯誤する期間が、26歳をさらなる成長へと導いていく。(文・高木彩音)
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