「実は15年以上前から…」昨年覇者C・モリカワが明かす大西魁斗の“スタイル” 日本ファンへの思いは?【一問一答】
アディダス契約選手で、世界ランキング4位のコリン・モリカワ(米国)が日本で唯一開催される「ZOZOチャンピオンシップ」(24日開幕)にディフェンディングチャンピオンとして出場する。開催前の21日に都内のアディダス店舗に登場。大会への思いや、日本人選手、日本のゴルフファンについて語ってくれた。一問一答形式でお届けする。
■久しぶりの日本 いまの気分は?
毎回、日本に行くのをとても楽しみにしているんだ。特に東京という街に帰ってくることがね。今回ここのストアには多分初めて来ただけど、色んなアディダスの商品を見るのもすごく楽しいよ。日本に初めて来たのが2019年だったけど、それからルーティンとして毎回帰ってくることをとても楽しみにしているよ。
■優勝こそはなかったが、世界ランキング4位。2024年シーズンを振り返って印象に残っていることは?
前半戦はそこまで調子が悪くないと感じていたけど、もう少し安定感を出したりとか、実際に勝ちに行くことを目指し出したのがマスターズが終わった頃だった。少しスイングも変更して、徐々に調子も上がってはいた。だけど残念なことに、いつも1年のハイライトとして思い出すのは、『勝ったか勝っていないか』というところなんだ。そこはこだわっているので、そういう意味では、少し残念な結果になってしまったね。
■2025年シーズンにつながる?
過去5カ月ぐらいは、今までにないくらいの安定感だった。継続していい結果を出せたし、最終日にもけっこう(上位に)食い込んでいけることが多かった。それをベースに、今回のZOZOが終わった後にまた1年を振り返って、『何が足りなかったのか』という反省を続けていくよ。そうすれば、2025年は勝てるようなゲームができるようになると思う。
■同じチームアディダスの大西魁斗が来季のPGAツアーカードを獲得。モリカワから見てどんな選手?
大西魁斗選手は、実は15年ぐらい前から知っているんだ。アメリカで数えきれないほど(同じ)ジュニアの試合に出ていたからね。爆発的に飛び出た上手さがあるかというと、決してそうではない選手だと思う。だけど、今に至るまでコツコツと練習を重ねて、スキルを上げてきたイメージがとてもある。去年(ZOZOに)一緒に出場したというのも記憶に新しい。
■モリカワから見た日本選手は?
ここ何年か、松山英樹選手ととても近い関係にあった。やはり、とても上手い。そして年々、日本人選手のレベルが上がってきているのをひしひしと感じている。特にいろんなツアーに挑戦しているよね。PGAツアーもそうだし、(米下部の)コーン・フェリー、ヨーロッパツアーとかにも出ている選手が増えたので、全体的なレベルが上がってきている。 素晴らしいプレーがこれからもどんどん増えていくんじゃないかな。
■モリカワから見た日本のファンは?
日本のファンが他の国のファンと違うところは、自分がバーディを取ろうがダブルパーを取ろうが、必ず拍手してくれる。あとはみんなすごくゴルフが好きで、必死に上手くなりたいという気持ちがよく伝わってくる。ルーティンから何をしているかまで、すごく細かく視線を感じるので、真剣にゴルフに取り込んでいる人が多いんだなって。ロープの外で素振りしている方とかも多いよね。それらは日本のゴルフファン特有だなと思う。
■昨年のZOZOチャンピオンシップでは2位に6打差の圧勝劇。今年の目標スコアは?
正直、1打差だろうが50打差だろうが、勝つことが一番の目標。自分が勝ったコースでディフェンディングするということがあまり記憶。自分にとってはレアケース。メジャーは毎年コース変わるし、そうでなくてもホールのレイアウトが少し変わったりすることが実は多い。このZOZOに関しては、おそらく初めてだと思うんだけど、(昨年と)同じコースでプレーすることになる。ちょっと楽しみだね。とにかく今回は勝ちたいという意識が強い」
■ZOZOチャンピオンシップでライバルだと思う選手は?
それは僕自身かな。まあ冗談は置いといて(笑)。やはりザンダー(シェウフェレ)やマックス・ホーマ、ジャスティン・トーマス、リッキー(ファウラー)かな。彼らは毎年ZOZOに出ているけど、とてもコンペティティブ(競争が激しい)な試合になっている。理由の一つは、習志野カントリークラブがかなり日本の特徴が強いコース。どういう特徴かというと、グリーンが狭くてアンジュレーションもかなり強い。
それに加えて今週は雨の予報で、気温もあまり上がらないみたいだからね。その辺がどうなるか…。選手の調子にも左右されるし、いずれにしてもタフな試練が待ち構えているコース。混戦になるのは間違いない
■ZOZOチャンピオンシップではどのようなプレーを見せたい?
単純に素晴らしいプレーを見せたい。初めてこの試合に出る前から、日本のゴルフファンはとても良い人ばかりだとほかの選手から聞いていたんだ。実際に出たときに、ファンの方の対応だったりとか、歓迎がとても素晴らしかったのを今でも覚えている。
試合中もロープ外に3列から5列できるぐらい、みんな我々のプレーに興味を持ってくれる。たくさんバーディを獲りたいよ。ゴルフ好きな方々の前で好きなゴルフをプレーできることに、とにかく喜びを感じているんだ。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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