今季3勝・川崎春花の14本を直撃! 「『SIMグローレ』1Wは振ったら曲がらないから手放せない」
今季国内女子ツアーで3勝を挙げている川崎春花。彼女のセッティングを撮影すると、面白いギアを発見。その詳細をレポートしたい。
川崎のドライバーを見ると、2020年モデルの『SIMグローレ』(10.5度)ヘッドを使い続けている。ジュニア時代から同じヘッドを使用しているが、どの辺りを気に入っているのだろうか?
「しっかり振っても曲がらないところを気に入っています。(ヘッドはつかまるヘッドだが?)振った方が曲がらないので、そういうやさしい点を気に入っています」
シャフトはオーダーメイドで有名な『イミドアンドサンズプロト』シャフトを採用。ジュニア時代から使用する地シャフトであり、重さ約54g(カット前)でフレックスSR、トルク5で設定。先中調子で球は上がりやすいが方向性も安定するのが特徴であり、しなっても素早く戻るのでスクエアに当たりやすい。
セッティングで目に付くのが、3Wと7Wでも『SIMグローレ』(15・21度)ヘッドをジュニア時代から使用し続けていることだ。
「(FWは芝から打つから難しいクラブだが?)そんなに難しいと思わないです。しっかり振っても思ったように飛ぶ。つかまるし上がるみたいな。特に7Wは上がってくれますね」
7Wのシャフトはドライバーと同じ『イミドアンドサンズプロト』を採用。約61g(カット前)でフレックスSR。地面から打つ7Wはややダウンブローに捉えたいため、中調子に設定されているという。
アイアンは、2018年モデルの飛距離が出る軟鉄鍛造アイアン『ミズノPro719』を使用。今では生産中止のモデルだが、どこを気に入っているのだろうか?
「これはちょっと大きめでやさしいから好きですね。構えたときに難しさがないのが気に入っています。弾く感じがなく、フェースに乗っている感じがあり、ボールに当たったときにしっかりコンタクトしてくれるので、すごい打ちやすいです」
アイアンシャフトも地シャフトメーカーのシンカグラファイトの『レクシアIL7・LT』を採用。高弾性カーボンを使用しているため、打ち出しが高くなりつつもヘッド挙動が安定する。重さは70g台、中元調子で設計しており、手元がやや軟らかくて先端が動きすぎないのが特徴だ。
ジュニア時代から気に入ったモデルを使い続ける川崎。彼女の徹底した姿勢こそが、強さの秘密なのかもしれない。
【川崎春花のクラブセッティング】
1W:テーラーメイド SIMグローレ(10.5度、イミドアンドサンズプロト)
3W:テーラーメイド SIMグローレ(15度、アッタスMB-FW S)
7W:テーラーメイド SIMグローレ(21度、イミドアンドサンズプロト)
5・6U:スリクソンZX MK II(25・28度、スピーダーTRハイブリット75S)
6I~PW:ミズノ ミズノPro719(レクシアIL7・LT)
48・52・58度:キャロウェイ JAWS RAW(48度、レクシアIL7・LT/52・58度、N.S.PRO 850GH neo)
PT:オデッセイ Ai-ONE MILLED SIX T CH
BALL:ブリヂストン ツアー B X
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今秋は中空アイアンとぶっ飛び系アイアンが流行しそうだ。関連記事【新作の『中空&ぶっ飛びアイアン』19モデルの性能早見表を作ってみた! 同じ中空でも2つのタイプに分かれました!】を読めば、ピッタリモデルがわかる。
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