古江彩佳が“凱旋帰国”「最高です」 反響の大きさにビックリ、秋には日本での試合出場も予定
先週の「アムンディ・エビアン選手権」で、日本女子として史上4人目のメジャー優勝を果たした古江彩佳が、16日着の航空機で“凱旋帰国”した。ここから地元・兵庫県に戻るが、経由地の羽田空港で取材に応じた。
到着ゲートを出ると、多くの報道陣、そしてファンが到着を待ち構えていた。その光景を見て「(驚きとうれしい気持ちが)両方。こんなにたくさんの方に出迎えていただけたのはうれしいな」という思いを抱いた。当然ながら反響は大きく「ラインが200件近く、インスタはもう少し多いですね。返事はまだしきれてないって感じです」と祝福の嵐。こういったひとつひとつのできごとが、さらに偉業達成の実感を強くしていく。
“メジャーチャンピオン”という肩書を得たことについては、一言「最高です」。日米通じて初となるビッグタイトル獲得は、かつて米ツアー挑戦へ背中を押す舞台になったエビアンの地で得たものだった。これが米国ツアー通算2勝目だが、前回はスコットランドとともに欧州で挙げたものだ。「何か縁があるのかな。キャディのマイク(・スコット氏)もスコットランド出身なので、そこで頑張れているのはうれしい」という一方で、「(米国)本土で優勝もできたら」という気持ちも湧いてくる。
今週から米国女子ツアーは米本土とカナダでの3連戦に入るが、「今年は試合、移動が多かったからいったんリフレッシュと練習も含めてできれば」と、ここから3週間は日本に滞在し少しの“夏休み”に入る。そして8月15日開幕で、歴代覇者として名を刻む「スコティッシュ女子オープン」(スコットランド、ダンドナルド・リンクス)が復帰戦となる。練習再開は「(今週の)木、金あたりから?」。数日間はゴルフから完全に離れ、疲れを癒すことに注力する。
勝因については、「最後まで諦めなかったのがよかったのかな」と振り返る。14番パー3、15番パー5で立て続けにロングパットを成功させ流れをつかむなど、神がかり的なプレーも多くの人々の印象に残った。「今までは上位にいっても最後に落ちてしまっていた。優勝したい気持ちが強すぎて空回りして、力が入ってました。メンタルでやられている弱さがありました」。それを乗り越えての勝利でもあった。
スコットランド、そして「AIG女子オープン」(全英女子)を終えた後は、再び日本に戻り「ソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会」(9月5~8日、沖縄・かねひで喜瀬カントリークラブ)、「日本女子オープン」(9月26~29日、茨城・大利根CC)などの“凱旋試合”もスケジュールに組み込んでいる。
「期待度が高くなるとは思うので重圧度も増すと思う。自分自身を信じながら頑張りたい」。今後はメジャー女王としての“責任”も感じながらの試合となる。そしてそのなかで次の勝利を目指していく。(文・間宮輝憲)
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