「パターよりも飛距離UPの方が“早い”」平田憲聖が体作りの即効性実感【勝者のギア】
<長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ 最終日◇14日◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7096ヤード・パー71>
2位に2打差の単独トップからスタートした23歳・平田憲聖が最終日5バーディ・2ボギーの「68」をマーク。トータル19アンダーで逃げ切り、昨年の「日本プロ」以来となるツアー3勝目を果たした。先週の杉浦悠太に続き、ミズノ契約プロによる連勝となった。
ミズノ広報も「平田プロの使用クラブは先週優勝した杉浦プロと同じ、『JPX 923 TOUR』アイアンを使用しております」とし、勝利を称える。ドライバーシャフトは4月のISPSからフジクラ『24VENTUS BLUE』(6X)に変更したが、使用感はどうなのか。今週活躍したギアについて聞くと、平田はこう話す。
「(今週良かったのは)ドライバーですかね。ドライバーでフェアウェイをかなりヒットできた。いいバーディパットを打てましたけど、それは1打目が良かったから。(24ベンタスブルーは)前よりも楽にボールをつかまえることができて、スピンも入る。球のネジレが少なくなってきたと思います。
(中日クラウンズからパターをAi-ONE TRI-BEAM 2-BALL CSに替えたが?)今のものは気分転換に替えたのがきっかけだったんです。でも、先週の日本プロとかも、もういろんなパターをテストしながら、結局はあまり他のパターにチャレンジする勇気がなくて、あのままなんです。でも、それが今週のグリーンのスピードに合っていたのかなと思います」(平田)
シャフトをサポートするフジクラも「オフの間にテストしてくれて、24ユーザーとしては最速の使用かと思います」と話す。「ドライバーは昨年『ベンタスTRブルー』を使用してくれていましたが、今年の開幕から『24ベンタスブルー』となっています。TRよりもつかまるので、ドライバーはこちらになりました」とのこと。
今オフは飛距離アップのため、瞬発系のトレーニングやバランスを整える柔軟などの体作りに励んだ。その効果も実感しており「体を上手く使えている感じがあって、だから速く振れているように思います」と話し、ヘッドスピードなどの数値も明らかに2~3上がったうえ「ある程度フェアウェイに行くのでパーオン率も上がる」。
「去年(米ツアーの)ZOZOやメキシコに挑戦したとき、明らかに飛べばゴルフが楽になるな、と。『パターが入るとかより、一番早く結果として表れるのは距離』だと思ったので、飛距離アップにフォーカスしました。(番手の違いも)全ホールそんなホールばかりで全然違いました。狙うターゲットが短い番手で打てるのは全然違うので、楽にプレーできる要因のひとつです。(13番も)ティショットが上手くいって、距離もイメージより10ydくらい前だった。狙うジャッジになって成功しました」(同)
【平田憲聖の優勝ギア】
1W:ミズノST-X 230(10.5°24VENTUS BLUE 6X 45㌅D2)
3W:テーラーメイドQi10(15°VENTUS TR BLUE 6X)
UT:キャロウェイAPEX UW(VENTUS TR BLUE 8X)
4I:ミズノMP FLI-HI(N.S.PRO MODUS³ TOUR115X)
5I~9I:ミズノJPX923 TOUR(N.S.PRO MODUS³ TOUR115X)
46,50,54,58°:ミズノT22(N.S.PRO MODUS³ TOUR115S)
PT:オデッセイAi-ONE TRI-BEAM 2-BALL CS
BALL:スリクソンZ-STAR◆
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。