日米合わせて33度目の挑戦でついに栄冠! 古江彩佳、これまでの“メジャー奮闘史”
<アムンディ・エビアン選手権 最終日◇14日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6523ヤード・パー71>
古江彩佳が逆転でメジャー初優勝を成し遂げた。意外にもこれが日米通じて初の公式戦勝利。ついにビッグタイトルをつかみとった。
初めてメジャーに挑戦したのは、まだ兵庫・滝川第二高1年だった2016年に烏山城CC二の丸/三の丸C(栃木県)で開催された「日本女子オープン」。 これがプロトーナメントデビュー戦でもあったが、4日間を戦い切りトータル7オーバーの28位という成績で終えた。ちなみにこの時の優勝者は、同じアマチュア選手の畑岡奈紗だった。
19年10月には「富士通レディース」でアマチュア優勝を果たし、この権利を行使しプロ転向。そして同年のシーズン最終戦「LPGAツアー選手権リコーカップ」が、プロとして迎えた初のメジャー大会になった。ここで最終的に優勝したペ・ソンウ(韓国)に4打差をつけられたものの渋野日向子とともに2位で4日間を終えた。この大会は翌20年も2位、さらに21年は3位、23年も4位。出場5回のうち4度がトップ5以内という“得意大会”でもある。
古江は日本のメジャーにはこれまで16試合に出場しているが、予選落ちは今年の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」のみと強さを発揮している。改めて、メジャーで勝利がなかったのが不思議なくらいだ。
海外メジャー初挑戦は、コロナ禍の影響で12月開催となった20年の「全米女子オープン」。この時は予選落ちを喫している。そして翌21年には、このエビアンで初めてラウンドし、4位という好成績を残した。続いて8月には「AIG女子オープン」(全英女子)にも出場。ここも20位で終える。後に、ここでのプレーが米国ツアー行きを後押ししたことも明かしている。
実際に21年末の予選会を経て、22年シーズンからは米国ツアーメンバーとしてメジャー挑戦を続けている。ただこの年は4月の「シェブロン選手権」こそ決勝に進んで44位になったが、全米女子オープンと「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」の“全米タイトル”、さらに8月の全英女子で予選落ちと悔しさを味わった年でもあった。
ただこれ以降は“さすが”というプレーを見せ、23年は全米女子オープン6位、全米女子プロ8位など、トップ10入りを複数回刻んでいく。今年は全米女子オープンで2年連続6位になったが、それでもこれ以前の米国ツアーでのメジャー最高位は、21年のエビアンでの4位。これが日米通じて33試合目のメジャー挑戦だったが、思い入れの深い“好相性大会”で最高の名誉を勝ちとったというのも縁を感じざせる部分だ。
【古江彩佳のメジャー全成績】※はアマチュア選手として出場
▽日本ツアー
■ワールドレディスサロンパスカップ
2024年:予選落ち(+5)
2021年:8位T(-7)
■日本女子オープン
2023年:8位T(-6)
2021年:11位T(+1)
2020年:14位T(-2)
2019年:22位T(-2)※
2018年:32位T(+2)※
2017年:41位T(+1)※
2016年:28位T(+7)※
■日本女子プロ選手権
2021年:54位T(+2)
2020年:18位T(-4)
■JLPGAツアー選手権リコーカップ
2023年:4位T(-5)
2022年:22位T(-3)
2021年:3位T(-6)
2020年:2位(-8)
2019年:2位T(-7)
▽米国ツアー
■シェブロン選手権
2022年:44位T(-1)
2023年:52位T(+6)
2024年:50位T(+3)
■全米女子オープン
2020年:予選落ち(+3)
2022年:予選落ち(+7)
2023年:6位T(-2)
2024年:6位T(+2)
■KPMG全米女子プロゴルフ選手権
2022年:予選落ち(+4)
2023年:8位T(-5)
2024年:19位T(+2)
■アムンディ・エビアン選手権
2021年:4位(-15)
2022年:19位T(-10)
2023年:36位T(E)
2024年:優勝(-19)
■AIG女子オープン
2021年:20位T(-5)
2022年:予選落ち(+4)
2023年:21位T(E)
<ゴルフ情報ALBA Net>
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