上海で大学生を名乗る男女に声をかけられ…密室に連れ込まれた30代女性の恐怖体験
上海・南京東路で「写真撮って」と学生を名乗る男女に誘われ、密室で高額なお茶代を強要された30代女性の体験談。巧妙な手口や恐怖の一部始終、トラブルを回避するために知っておくべき自衛の鉄則を紹介します。
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フレンドリーな声かけの裏には、組織的な詐欺グループがいる可能性があります
【わたしのイチオシ対策】向こうから話しかけてくる人は100%疑う
自身やご家族が体験した海外旅行でのトラブルとその対策についてアンケートで募集し、【わたしのイチオシ対策】として紹介します。
今回は、上海の繁華街で「お茶会詐欺」に遭い、密室で高額請求を突きつけられた30代女性の恐怖の体験談をお届けします。
旅の始まりと、突然のトラブル
30代のとき、かねてから興味のあった中国の上海へ3泊4日の一人旅に出かけました。1日目は上海浦東国際空港に到着後、リニアモーターカーでスムーズに市街地へ移動し、夜は外灘(バンド)で息をのむほど美しい上海の夜景を鑑賞。2日目の午前中には伝統的な庭園である豫園(ヨエン)を観光し、周辺で美味しい小籠包の食べ歩きを楽しむなど、上海の魅力を心から満喫していました。
事件が起きたのは、その2日目の午後のことです。多くの人で賑わう広大な繁華街・南京東路でショッピングを楽しんでいた際、大学生を名乗る品の良さそうな男女二人に「写真を撮ってほしい」と英語で声をかけられました。写真を撮ってあげると、二人は非常にフレンドリーな態度で「日本のアニメが大好きなんだ」「もしよかったら英語の練習をさせてほしい」と熱心に話しかけてきました。旅先での現地の方とのささやかな文化交流に期待していた私は、彼らのあまりに親切そうな笑顔にすっかり騙され、完全に警戒心を解いてしまったのです。
しばらく楽しげに会話が弾んだ頃、彼らから「近くでお茶のイベントをやっているから、一緒に行って本場の文化を体験してみないか」と自然な流れで誘われました。少しお喋りをしたいという軽い気持ちだった私は、何一つ疑うことなく、彼らに案内されるまま近くの雑居ビルの上階にある静かな茶室へと入っていきました。
現地での苦労とリアルな気づき
茶室では数種類の上質な中国茶を勧められ、最初は和やかに会話が進んでいました。しかし、楽しい時間が終わり、いざ会計の段になった途端、それまで優しかった彼らと店内の空気が一変したのです。店員から提示された信じられない請求額は、なんと日本円にして約5万円という法外なものでした。
あまりの高額さに驚愕し、私は「いくらなんでも高すぎる」と必死に抗議しました。しかしその瞬間、さっきまで笑顔だった自称学生の男女と店員たちが、まるでグルである本性を現すかのように、部屋の入り口を塞ぐようにして立ちはだかったのです。周囲を威圧的な雰囲気に囲まれ、そこは雑居ビルの上階にある完全な密室。言葉も十分に届かない異国の地で逃げ場もなく、私は恐怖のあまり全身の震えが止まらなくなってしまいました。結局、彼らのエレートする威圧的な態度に身の危険を感じ、手持ちの現金とクレジットカードを使ってその場で全額を支払わざるを得ませんでした。
このあまりにも悪質な詐欺被害に直面したことで、私は日本の接客サービスがいかに誠実で、透明性が高いものであるかを痛感させられました。日本では、客を騙して不当な利益を得ようとする文化が少なく、誰もが安心して買い物を楽しめます。常に「騙されるかもしれない」と怯えるストレスを経験して、初めて心から日本の観光地がありがたいものだと実感しました。
トラブルの解決と、現地の人との温かいやり取り
命からがら茶室から解放されたあと、私はショックと悔しさで頭が真っ白になりながらも、急いで宿泊先のホテルへと戻りました。すぐにホテルのフロントへ向かい、コンシェルジュに事の一部始終を伝えて泣きつくように相談しました。コンシェルジュの方は非常に親身になって私の話を聞いてくれましたが、相手から渡されたレシートを確認すると、それ自体が合法的なサービスを利用したかのように巧妙に作り込まれており、「現地の警察に駆け込んでも、支払ったお金を取り戻すのは極めて難しい」という非情な現実を教えられました。
諦めきれず、日本のクレジットカード会社にも国際電話で「詐欺に遭ったので決済を取り消してほしい」と必死に相談を試みました。しかし、相手に脅されていたとはいえ、最終的には「自分の意志でカードの暗証番号を入力(またはサイン)して決済してしまっている」という形式上、規約により保険や補償の対象外になってしまうとの回答でした。結局、数万円という大金は1円も戻ってくることはなく、自分の甘さが招いたあまりにも高い勉強代として、涙を飲んで諦めるしかありませんでした。
その後、3日目の田子坊の路地裏散策や新天地でのカフェ巡り、4日目の上海タワー観光など、予定していたスケジュールはこなしたものの、心に負った傷と恐怖は消えず、常に周囲を異常なほど警戒しながらの重苦しい旅路となってしまいました。無事に空港へ移動して帰国できたときは、日本の安心感に心の底から安堵しました。
この経験から得た「わたしの教訓」
中国の主要な観光地において、親切そうな若者が仕掛けてくる「ティーサロン詐欺(お茶会詐欺)」は非常に古典的でありながら、今なお横行している極めて危険な犯罪手口です。「写真撮影」や「語学の練習」という、観光客が応じやすい善意の口実を巧みに使って近づき、最終的にはグルである密室へ連れ込んで逃げられなくします。一人旅の旅行者は特に格好のターゲットとして狙われやすいため、以下の防犯対策を徹底してください。
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海外の観光地で、向こうから親しげに話しかけてくる人は「100%疑う」強い意識を持つこと
どんなに善人そうに見える若者や親切な一般人を装っていても、見知らぬ人からの誘いには絶対に乗ってはいけません。 -
「場所を変えよう」「お茶を飲もう」と提案されたら、毅然とした態度でNOと断りその場を離れること
「時間がない」と言い残してすぐに人混みへ逃げることが鉄則です。相手のペースに巻き込まれる前に物理的な距離を取ってください。 -
万が一密室に連れ込まれ、身の危険を感じた場合は、お金よりも「命と安全」を最優先すること
悔しさは残りますが、刃物を持っていたり暴力を振るわれたりする最悪の二次被害を防ぐため、安全に解放されるための支払いや脱出を優先せざるを得ない場面もあります。 -
渡航前には、外務省の「たびレジ」に登録し、現地の最新の犯罪事例を頭に入れておくこと
事前に手口を知っているだけで、「これが噂の詐欺か」と気づき、トラブルを未然に回避できる確率が格段に上がります。
せっかくの楽しい海外旅行を一瞬にして恐怖に変えないためにも、現地での過度な油断を捨て、万全の自衛意識を持って安全に旅を締めくくってください。
編集部まとめ
上海の繁華街で、品の良さそうな自称大学生のグループに嵌められてしまった、冷や汗ものの「お茶会詐欺」のトラブルでした。海外の観光地において、向向から日本語や流暢な英語で親しげに話しかけてくる現地人は、投稿者様のアドバイスにある通りまずは疑うのが鉄則です。どんなに魅力的な笑顔であっても、「場所を変えよう」と言われた瞬間にきっぱりとNOを告げて人混みへ消えること。外務省の『たびレジ』などで最新の詐欺手口を事前に頭に入れ、過度な油断を捨てて安全な旅をプロデュースしたいですね。
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