ドコモでんきと中国電力の電気料金を比較!申し込み方法や注意点も解説
ドコモでんきとはNTTドコモが提供する電力サービスです。2つのプランがあり、dカードで支払うことでポイント還元を受けられるのが特徴です。今回はドコモでんきのプランの詳細や申し込み方法を解説し、中国電力の電気料金と差額を比較していきます。ぜひ電力会社選びの参考にしてみてくださいね。
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■ドコモでんきとは?電気料金がお得になる?

画像引用:ドコモでんき(https://denki.docomo.ne.jp/)
ドコモでんきとは、NTTドコモが提供している電力サービスです。
さまざまな企業が電力の小売事業を提供できるようになった「電力自由化」にともない、NTTドコモも2022年からサービスを提供しています。エネルギー価格の高騰などから一時的に新規の受付を停止していましたが、2025年5月現在は通常どおり申し込みことができます。
ドコモでんきでは電気使用量に応じてdポイントが還元されるほか、アプリで使用量が確認できるなど使いやすいサービスも好評を得ています。料金プランもシンプルでわかりやすく、現在使用している電力会社と比較がしやすくなっています。
今回は中国地方(岡山県、広島県、山口県、鳥取県、島根県)で主に供給されている中国電力とドコモでんきの料金プランを比較していきます。電力会社の変更を考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
■ドコモでんき 2つの料金プランを解説
まずは、ドコモでんきの基本的な情報を解説していきます。
ドコモでんきには2つの料金プランがあり、現在の使用状況に応じて選択することができます。どちらのプランも時間帯による料金の区分がないので、時間を気にせずに電気を使用できるのも特徴のひとつです。所持しているdカードの種類によってポイントの還元率も異なりますので、お得に利用するためにも契約前に使用料金と還元率のシミュレーションを行うことをおすすめします。
【ドコモでんきの料金プラン】ドコモユーザーにおすすめ「ドコモでんき Basic」

画像引用:ドコモでんき(https://denki.docomo.ne.jp/)
ドコモの回線を持っていて、日頃からドコモものサービスを利用する機会が多い方に特におすすめです。電気の品質は従来と変わらないまま利用できるので災害時なども安心ですよ。
ドコモでんきには契約容量が10~60Aの方に向けた「Mプラン」と、60A以上の「Lプラン」があります。マンションや一戸建てで契約するアンペアの目安が40~60Aになりますので、一般家庭の多くは「Mプラン」に該当します。小型の電子機器を多く利用する場合や、飲食店や事務所を開業している場合は「Lプラン」になることもありますので、契約前に必ず自宅のアンペア数を確認しておきましょう。
料金設定は以下の通りです。
ドコモでんきBasic M
【最低料金】
- 最初の15kWhまで:759.68円
【電力量料金】
- 15kWhを超え120kWhまで:32.75円
- 120kWhを超え300kWhまで:39.43円
- 300kWh超過:41.55円
ドコモでんきBasic L
【最低料金】
- 最初の15kWhまで:447.97円
【電力量料金】
- 15kWhを超え120kWhまで:30.06円
- 120kWhを超え300kWhまで:36.15円
- 300kWh超過:38.02円
また、ポイントの還元率は以下の通りです。
【eximo、ahamo、irumoを契約】
- dカード:2%
- それ以外のカードで支払い:1%
【上記以外のプランを契約】
- dカード:1%
- それ以外のカードで支払い:0.5%
【ドコモの回線契約がない場合】
- dカード:1%
- それ以外のカードで支払い:0.5%
燃料費等調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金はポイント還元の対象外になります。
【ドコモでんきの料金プラン】環境に配慮された「ドコモでんき Green」

画像引用:ドコモでんき(https://denki.docomo.ne.jp/)
太陽光や風力発電の電気を使用するため、電気の品質を変えることなくCO2排出量を実質的に抑えることができます。環境問題や再生可能エネルギーに興味があり、環境問題について考えてみたいという方には最適のプランです。「ドコモでんきBasic」と同じく、電気料金はdポイントの還元対象になりますよ。
「ドコモでんきGreen」の料金設定は以下の通りです。
ドコモでんきGreen M
【最低料金】
- 最初の15kWhまで:1259.68円
【電力量料金】
- 15kWhを超え120kWhまで:32.75円
- 120kWhを超え300kWhまで:39.43円
- 300kWh超過:41.55円
ドコモでんきBasic L
【最低料金】
- 最初の15kWhまで:947.97円
【電力量料金】
- 15kWhを超え120kWhまで:30.06円
- 120kWhを超え300kWhまで:36.15円
- 300kWh超過:38.02円
また、ポイントの還元率は以下の通りです。
【eximo、ahamo、irumoを契約】
dカードPLATINUM会員
- dカード支払い:初年度12%(2年目以降はカードの利用料金ごとに還元率が変わります)
- それ以外のカードで支払い:5%
- dカードGOLD/GOLD U会員
- dカード支払い:6%
- それ以外のカードで支払い:5%
dカード会員
- dカードで支払い:4%
- それ以外のカードで支払い:1%
【上記以外のドコモのプランを契約】
- dカード支払い:2%
- それ以外のカードで支払い:1%
【ドコモの回線契約がない場合】
- dカード:2%
- それ以外のカードで支払い:1%
燃料費等調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金はポイント還元の対象外になります。
「ドコモでんき Basic」と比較すると、「ドコモでんき Green」のほうがポイントの還元率が高く設定されているのが特徴です。
特にdカードPLATINUMやGOLD会員の場合は還元率が高くなりますので、カードを所持している方はぜひチェックしてみてください。
■ドコモでんきの申し込み方法や条件は?
ドコモでんきを契約するために、申し込み方法や必要な情報などを事前に確認しておきましょう。ドコモの回線契約がない場合も申し込みは可能ですが、ポイント還元率が低くなりますのでご注意ください。
【ドコモでんき】申し込み方法は?
ドコモでんきの申し込みはWebサイトから行うことができます。現在契約している電力会社への解約の連絡や、工事立ち合いなどは原則として不要になりますので、簡単に手続きを進められますよ。
申し込みの際には以下の5つの情報が必要になりますので、確認しておきましょう。
- 現在契約している電力会社の名称
- 現在契約している電力会社のお客さま番号、プラン名
- 供給地点特定番号
- 契約者名義
【ドコモでんき】申し込みに必要な条件や注意事項はある?
ドコモでんきの申し込みにはdアカウントが必要になります。
もしドコモの回線契約がなくてもdアカウントがあればドコモでんきに申し込むことができます。その場合、Webサイトから手続きができないためドコモショップの店舗で申し込みを行いましょう。もしくはドコモでんきセンターに電話連絡のうえ、郵送で手続きを行うことも可能です。
【ドコモでんき】利用料金の支払い方法は?
ドコモでんきの支払い方法はドコモの回線契約の利用料金との一括請求、もしくは個別請求から選択します。
個別請求の場合はクレジットカード払い、もしくは口座振替になります。ドコモの回線を持っていない方は個別請求を選択しましょう。また、クレジットカード払いの場合、dカード以外で決済するとポイント還元率が下がってしまいますのでご注意ください。
■ドコモでんきと中国電力の電気料金を比較
実際にドコモでんきと中国電力の電気料金を比較していきます。ポイントの還元率などにより差額が変わることもありますので、詳しく知りたい場合は各会社のホームページから最新情報も確認してくださいね。
中国電力「従量電灯A」とドコモでんきの料金比較
中国電力の「従量電灯A」は、どの時間帯も一律の電気料金が適用になるプランです。
昼夜問わず電気を使用したい方に向いています。料金単価は以下の通りです。
【最低料金】
- 最初の15kWhまで:759.68円
【電力量料金】
- 15kWhを超え120kWhまで:32.75円
- 120kWhを超え300kWhまで:39.43円
- 300kWh超過:41.55円
ドコモでんきとの差額は以下の通りです。
電気使用量(kWh) | ドコモでんき Basic M | ドコモでんき Green M |
100 | 差額なし | +500円 |
200 | 差額なし | +500円 |
300 | 差額なし | +500円 |
400 | 差額なし | +500円 |
500 | 差額なし | +500円 |
ポイント還元を考慮すると「ドコモでんき Basic」の場合は実質負担額が安くなることがわかります。
「ドコモでんきGreen」の場合は料金が500円ほど高くなりますが、電力使用量が大きくなるほどポイントの還元率も上がるのでお得になることもあります。
中国電力「スマートコース」とドコモでんきの料金比較
中国電力の「スマートコース」は最低料金が「従量電灯A」よりも安く設定されており、電気使用量が月平均400kWh以下の方に向いています。このプランも時間帯により単価を区分していないので、どの時間でも同じ料金で電気を使用できるのが特徴です。料金単価は以下の通りです。
【最低料金】
- 最初の15kWhまで:669.92円
【電力量料金】
- 15kWhを超え120kWhまで:32.01円
- 120kWhを超え300kWhまで:39.43円
- 300kWh超過:41.55円
ドコモでんきとの差額は以下の通りです。
電気使用量(kWh) | ドコモでんき Basic M | ドコモでんき Green M |
100 | +153円 | +653円 |
200 | +167円 | +667円 |
300 | +167円 | +667円 |
400 | +167円 | +667円 |
500 | +167円 | +667円 |
「スマートコース」もポイント還元率を考慮すると実質負担額が抑えられる可能性があります。
特に「ドコモでんきGreen」の場合、300kWh以上使用する場合はポイント還元率が高くなります。
中国電力「シンプルコース」とドコモでんきの料金比較
中国電力「シンプルコース」は電力量料金の単価が一律のプランです。
電気使用量が月平均400kWh以上の方に向いています。電気の使用量が多いほどお得に利用できるのが特徴です。料金単価は以下の通りです。
【最低料金】
- 1844.70円
【電力量料金】
- 1kWh:28.21円
ドコモでんきとの差額は以下の通りです。
上記の表を見ると、電気使用量400kWh前後が乗り換えの目安であることがわかります。
「ドコモでんきBasic」の場合は400kWh、「ドコモでんきGreen」の場合は500kWh以下であればドコモでんきのほうがお得になる可能性が高いです。
■中国電力からドコモでんきに乗り換えるときの注意点は?デメリットはある?
中国電力からドコモでんきへ乗り換えを検討する際の注意点を解説していきます。ドコモでんきをよりお得に、そして安全に利用するためにも必ず詳細まで確認しておきましょう。
電力メーターの交換が必要な場合もある
ドコモでんきを利用するためにはスマートメーターが必要になります。
スマートメーターとは、通信機能がついた電力計のことで、停電時にも自動で電気が復旧する機能もついています。約10年前から本格的に導入されていますが、一部地域では以前の従来型の電力メーターが使われていることもあります。もし自宅のメータが従来型の場合はスマートメーターへの交換が必要です。取替工事の費用はかかりませんが、マンションやアパートに住んでいる場合はオートロックの解除のために居住者の立ち会いが必要な場合もあるので、工事の手順などを確認しましょう。
ドコモでんきにはオール電化のプランがない
ドコモでんきのプランはBasicとGreenの2つのみになり、オール電化のプランはありません。オール電化向けのプランが設定されている会社の場合、夜間の利用料金がお得に設定されていることが多いですが、ドコモでんきでは時間帯の料金が一律のため、夜間の割引がありません。そのため、毎月の利用料金が割高になることも考えられます。オール電化でもドコモでんきに申し込むことは可能ですが、利用料金をシミュレーションしてから検討することをおすすめします。
■【まとめ】ドコモでんきはポイント還元が充実!中国電力よりお得になるプランも
ドコモでんきの基本情報と、中国電力との料金の比較を紹介しました。ドコモでんきにはBasicとGreenの2つのプランがあり、どちらもdカードで支払いを行うことでポイントの還元率が高くなります。ポイント還元を考慮すると中国電力の料金プランよりお得に利用できる場合もありますので、まずは毎月の電力使用量などを確認してみてくださいね。
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ドコモでんき
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