3度目の逆転優勝なるか 1打差2位でメジャー最終日へ、古江彩佳“これまでのVパターン”は?
<アムンディ・エビアン選手権 3日目◇13日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6523ヤード・パー71>
古江彩佳が首位と1打差のトータル13アンダーから、日米通じて自身初となるメジャー制覇を目指していく。これまで日本ツアー8勝(アマチュア優勝含む)、米ツアー1勝の通算9勝を挙げているが、これまでの“Vパターン”はどのようなものだったのか? ここで振り返ってみよう。
そのなかで逆転Vはというと、意外にも少ない。最初がアマチュア優勝を成し遂げた2019年の「富士通レディース」。この時も首位と1打差の2位で最終組入りし、最後は2位だった稲見萌寧、三ヶ島かなに2打差をつけての勝利だった。
次が米ツアー初優勝を挙げた22年の「トラストゴルフ・スコティッシュ女子オープン」だ。首位のリディア・コ(ニュージーランド)、セリーヌ・ビュティエ(フランス)との4打を追う9位タイで最終ラウンドをスタートすると、「62」と大爆発。最終的に2位のビュティエに3打差をつけるトータル21アンダーで、海外初優勝をつかみとった。
そのほかの7勝は、すべて首位(タイ含む)から出ての逃げ切り、もしくはプレーオフでの勝利。ちなみに21年の富士通レディースは降雨によるコースコンディション不良で最終ラウンドが中止に。そこで天候回復後に2日目終了時点でトータル12アンダーの首位に並んでいた勝みなみと3ホールの“変則プレーオフ”が行われ、それを制した。
決して逆転勝ちが目立つわけではないが、“強心臓”ぶりには定評がある。ただ、今季は4打差の2位で最終日を迎え最終的に4位になった1月の「LPGAドライブオン選手権」や、後続に2打差の単独首位で最終日を迎えながら「75」と失速した2月の「HSBC女子世界選手権」など、何度も優勝争いを繰り広げながら、あと一歩勝利に届いていない。
メジャー昇格前には小林浩美(1997年)、宮里藍(2009、11年)の2人が制している、日本と縁が深い大会。自身3度目となる逆転勝利へと突き進んでいく。
【古江彩佳のVパターン】
〇19年「富士通レディース」 1打差2位→逆転V(当時アマチュア)
〇20年「デサントレディース東海クラシック」 首位タイ→POでV
〇20年「伊藤園レディス」 首位タイ→POでV
〇20年「大王製紙エリエールレディス」 単独首位→逃げ切りV
〇21年「富士通レディース」 首位タイ→変則POでV
〇21年「マスターズGCレディース」 単独首位→逃げ切りV
〇21年「TOTOジャパンクラシック」 単独首位→逃げ切りV
〇22年「トラストゴルフ・スコティッシュ女子オープン」 4打差9位タイ→逆転V
〇22年「富士通レディース」 単独首位→逃げ切りV
※21年のTOTOジャパンクラシックは日本ツアー単独開催
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