映画館の余剰ポップコーンがビールに 横浜みなとみらい発「YOKOHAMA HOPCORN LAGER」誕生
イチオシスト
横浜みなとみらい21地区で、映画館の余剰ポップコーンを原料に活用したクラフトビール「YOKOHAMA HOPCORN LAGER(ホップコーン・ラガー)」が誕生した。同地区は、横浜市と一般社団法人横浜みなとみらい21の共同提案により、環境省の「脱炭素先行地域」に選定されている。脱炭素先行地域の取り組みとして食品ロスを活用したビール製造は全国初で、資源循環を象徴する新たな地域発プロジェクトとして注目を集めている。
みなとみらい21地区が、電力の脱炭素化に加え、廃棄物削減や利活用を進める中で、地区内の廃棄物のうち食品ごみの割合が高いことが課題として浮かび上がった。特に映画館では、来場者数の変動により販売期限を迎えるポップコーンや、製造工程で生じる弾け残り・割れなどの規格外品が一定量発生していたという。
こうした状況を受け、横浜市とヨコハマSDGsデザインセンターは地域施設とともに食品ロス削減の検討会を開催。そこで、食品ロスを活用したクラフトビール製造を行う市内スタートアップ・株式会社 Beer the First と連携するアイデアが生まれた。シネマコンプレックスの「横浜ブルク13」から提供されたポップコーンを麦芽と混ぜ、仕込み原料の一部として活用することで、ビール製造の工程に食品ロス削減の仕組みを組み込むことに成功した。
完成した「HOPCORNラガー」は、すっきりとした飲み口にホップの爽やかな香りが広がる軽やかな味わいが特徴。クラフトビールになじみのない人でも手に取りやすいテイストに仕上がっている。内容量は350ml、アルコール度数5%で、賞味期限は240日。販売者は株式会社 Beer the First。
販売は4月4日・5日に開催される「Live!横浜」会場でのイベント先行販売(生ビールのみ)からスタートし、缶ビールは4月下旬から食品館あおば、成城石井、相鉄ローゼン、そごう横浜店、横浜高島屋、横浜ブルク13のグッズショップなど、市内のスーパーや商業施設で順次展開される予定だ。
都市部における資源循環の象徴となるこのビールは、環境への貢献と地域経済の活性化を両立させるモデルケースとして注目を集めそうだ。

記事提供元:オーヴォ(OvO)
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