フルモデルチェンジでどこが進化!? 公道でガチ検証! 3代目・プジョー3008ハイブリッド、座るだけでテンション爆上がり!!
イチオシスト

昨年7月に発表されたのが、新型プジョー3008。全世界で累計132万台以上を販売した、プジョー自慢のCセグメントSUV
2代目で世界的ヒットを飛ばしたプジョー3008がフルモデルチェンジ。昨年、日本に上陸した3代目は新世代プラットフォームを初採用。流麗なファストバックSUVへと大変身した。その実力はどうなのか? 公道でガチ検証した!!
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【プジョーが放つ新世代世界戦略車】近未来感、ハンパない。
鋭く切れ込むヘッドライトに、巨大なフレームレスグリル。その中央でライオンのエンブレムが堂々と輝く。これが新型プジョー3008。見た瞬間、未来のほうがこっちへ歩いてくるようだ。ステランティスの新世代プラットフォームを初採用した注目車である。
この3008、どんな素性なのか。自動車ジャーナリスト・桃田健史氏が語る。
「2000年代に、当時のPSA(プジョー・シトロエン)が送り出した次世代グローバルカーの流れを受け継ぐモデルになります。車名体系を従来の3桁から4桁へと改め、ブランドとしてクルマづくりの発想転換を図った象徴的な存在です」

プジョー3008 GTハイブリッドアルカンターラパッケージ 価格:573万円~ ヘッドライトから下へ走る3本のLEDは、ライオンの爪痕を表現しているのだという

ボディサイズは全長4565mm×全幅1895mm×全高1665mm。車重は1620kgとヘビー級
今回試乗したのは48Vマイルドハイブリッド。
「現行の第3世代では、加速する世界的な電動化シフトに全方位で向き合う姿勢がはっきり出ています。内外装にはフランス車らしい個性も濃くなっています。
なお、プジョーのハイブリッドは〝新参〟という誤解がありますが、実は違うんです。プジョーはWEC(世界耐久選手権)の最上級クラス、ハイパーカーにハイブリッドレーシングカー『9X8』を22年から投入しています」
レースの最前線で、電動化デバイスを磨き続けてきたわけだ。
「2016年発効のCOP21でのパリ協定以降、欧州のEVシフトは急加速しましたが、実需が伸び悩んでいるのも事実です」
そんな中、PSAはステランティスへ統合され、プジョーは3008を次世代電動車の象徴に据えて、多彩なパワートレインを持たせる決断をした。
「欧州委員会でも『欧州グリーンディール』(19年)の方針見直しが議論され始めています。そうした環境を踏まえ、プジョーとしては日本市場で人気の高いハイブリッドを軸に、3008の魅力を訴求していく戦略です」
EV一本足ではなく、多様な電動化で現実を射抜く。その新世代の世界戦略の中心に鎮座するのが、この新型3008というわけ。
【男心を刺激するスクリーン】週プレ自動車班が思わずニンマリしたのが室内。具体的には新採用の「パノラミックiコックピット」である。
小径ステアリングの向こう、21インチのワイドスクリーンが緩やかなカーブを描いて横一線にドーン。ダッシュボード上に〝浮いている〟ように見える刺激的なレイアウトで、ロボットアニメの操縦席そのもの。このガジェット感、完全にぶっ刺さった。
専門家の一部からは「少し子供っぽい」という声もあるが、それすら魅力の一部。理屈より先に心をつかむ。そんなフランス車らしい演出が随所に息づいている。

上下フラットの小径ステアリングとデジタルパネルで構成した、プジョー独自のワイドスクリーン
一方、キャビン全体の雰囲気は驚くほど穏やか。落ち着いたリビングのような空間が広がる。最上級グレードのシートは、合成皮革とアルカンターラ(最高級の人工皮革)の組み合わせ。肌触りは上質そのもの。
さらに、プジョー初のアダプティブボルスター機能が体形に合わせてサイドサポートを自動調整。マッサージ機能まで付いて、長距離でも疲れにくい。
【マイルドハイブリッドの実力はどうだ!?】走りは48Vマイルドハイブリッド。1.2リットル直3ターボは145馬力。アクセルを踏めば静かで滑らか、必要十分。刺激的なスポーツSUVとは別の方向だが、日常域の気持ち良さではむしろ理想型。走行モードはエコ・ノーマル・スポーツの3種類で、気分でキャラ変できる。
広さも実用性も文句なし。荷物も人も余裕でのみ込む。ただし価格は500万円台。正直言って、ここは悩みどころ。

日常域で力強く、しかも静か。マイルドハイブリッドが走りに余裕をもたらす
桃田氏はこうまとめる。
「最新技術とファッション性を、ライフスタイルに自然に取り入れたい人向けですね。やっぱりプジョーは〝オシャレなクルマ〟です」
一度ハンドルを握れば、きっとこう思うはず。
「この操縦席、まだ降りたくないなぁ」
その感覚だけで、3008には十分すぎる価値があると思う。いや、マジで!
取材・文/週プレ自動車班 撮影/山本佳吾
記事提供元:週プレNEWS
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