収益化を停止されたYouTuber、無断転載チャンネルが収益化されていることを報告 YouTubeの審査基準の粗さが浮き彫りに

イチオシスト
収益化が停止されたYouTubeチャンネル「怖い話まとめch」(登録者数14万人)が3月29日、今後の活動について報告する動画を公開しました。その中で、自身の動画を無断転載しているチャンネルが収益化されている事実を明かしており、YouTubeの審査基準の粗さが浮き彫りとなっています。
2026年に入り相次ぐ収益化停止の波
YouTubeでは今年1月ごろから「信頼できないコンテンツ(量産型のコンテンツ)」を理由とした収益化停止が大量に発生。1月下旬の第2波、2月上旬の第3波と断続的に停止の波が押し寄せ、顔出しなし・機械音声を使用する、いわゆる“非属人系チャンネル”を中心に多数のチャンネルが影響を受けました。その後も、収益化停止を報告するチャンネルが相次いでいます。
「怖い話まとめch」は2ちゃんねるのスレッドをまとめた動画を投稿するチャンネルで、1月31日に収益化停止を報告していました。映像は静止画、顔出しなし、機械音声によるナレーションで、こちらも非属人系チャンネルにあたります。動画内では、「すべてのコンテンツは独自に執筆・編集を行った完全オリジナル作品」だと説明されています。
再審査も通らず、過去動画の全削除を決断
3月29日に公開された動画「【お知らせ】今後の活動について」の中で、怖い話まとめchは収益化停止後の経緯を語りました。「数週間ほどYouTubeくんとの直接やり取りを行ったのですが、再審査は通らず、収益化は認められませんでした」と報告しました。
この結果を受け、「このチャンネルの動画は明確に収益化の条件を満たしていないと判断されたことになります」として、過去動画を4月20日に全て削除し、ゼロからスタートする方針を表明しました。過去動画については他の動画プラットフォームやSpotifyのポッドキャストなどへの移行を検討中だということです。
無断転載チャンネルは収益化されている
動画の中で特筆すべき部分は、自身の動画を無断転載しているチャンネルの存在に言及した部分です。怖い話まとめchによると、以前から視聴者の報告で把握していた無断転載チャンネルについて、あえて通報せず「泳がせて」いたといいます。その理由は「このチャンネルが収益化できるのか」を確認するためでした。
「私が初めてこのチャンネルを知ったとき、チャンネル登録者が600人ほどだったので1000人になるまで待ってみました。1000人になると収益化申請できるからです」と経緯を説明しています。登録者が1500人に達した現在、収益化確認ツールを使って調べたところ、そのチャンネルは収益化されていたとのことです。
ちなみに怖い話まとめchは、具体的にどういったツールを使用したのかは明言していませんが、ユーチュラ編集部で独自調査した結果も同じでした。
怖い話まとめchは、無断転載チャンネルの内容について、「私の動画の裏に大自然の広大な映像を流しているだけのもの」で「音声などは一切変えていません」と説明しています。さらに「1時間半の動画を毎日10本くらいアップしてるんですが、それは大量生産じゃないんですかね」と、YouTubeの審査基準への疑問を投げかけました。また、このチャンネルは定期的に投稿者本人がコスプレをして街中を歩く動画も投稿しており、「おそらく顔出し、声出しによって収益化剥奪を防ぐため」ではないかと推測しています。
つまり、オリジナルのコンテンツを制作していた本家チャンネルが「量産型」と判定されて収益化を停止される一方で、その動画を丸ごと転載し背景映像を差し替えただけのチャンネルが収益化の審査を通過しているという、皮肉な状況が生まれていることになります。


新たなスタイルで再出発へ
今後について怖い話まとめchは、扱うテーマは2ちゃんねるの一行コピペなどから変えないとしつつ、「動画全体に動きがあるような編集方法にする」「メインはゆっくり音声を使用するが動画のどこかで地声を出すかもしれない」と、ガイドラインに適合するための試行錯誤を続ける姿勢を示しました。「このチャンネルが削除でもされない限りは動画投稿を完全にやめることはない」と語り、活動継続への強い意志を見せています。
コメント欄には
「YouTubeくんガバガバ過ぎなんよ」「ニセモノと本物の違いもわからないのかよYouTube」「YouTubeはそっちの偽物をバンして、本物に収益を戻して欲しい」「なんで本家の人が収益停止されて苦しんだりしないといけないのか」など、YouTubeの審査体制への不満の声が寄せられています。
記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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