キャンプの洗い物がイヤすぎて「直火OKの紙鍋」に賭けてみた結果…
イチオシスト
記事中画像撮影:筆者
調理器具さえも洗いたくないんだが…

まだまだ朝晩は冷える春先。炊事場の水もまだかなり冷たく、油汚れも落ちにくいですよね。というか、お湯が使えたとしてもやっぱり洗い物って面倒くさいですよね。
紙製の使い捨て食器を使えばかなりラクですが、問題は鍋などの調理器具。
「ローソン ホルモン鍋」なんかはアルミ鍋付きで便利ですが、毎回同じメニューでは飽きちゃいます。中身が入っていなくて、使い捨てられる鍋があったら最強なんですが……。
関連記事:【オヤジの楽つま】無限のポテンシャル!ローソンの「ホルモン鍋」でひたすら酒飲みキャンプできるって知ってた?
使い捨ての紙製鍋だと…?

というわけで、面倒くさい洗い物を回避すべく、今回見つけたのが、RIORES(リオレス)「 防災 使い捨て紙鍋」(以下「使い捨て紙鍋」)でございます!
本来は防災用品なので、キャンプでも使えそうなのですが、大前提として「紙の鍋って、燃えないの?」という当然の疑問が。
ちゃんと使えれば、軽量かつ洗い物も不要で、好きなメニューが作れると良いことづくめなんですが……でも穴あきません? 燃えちゃいません? 早速、キャンプで使ってみます!
防災 使い捨て紙鍋 1100ccRIORES

「使い捨て紙鍋」ってどういうこと?
サイズ感はまさにソロ向き

容量は1100cc(約1〜2人用)と2000cc(約2〜3人用)の2種類あり、今回は1100ccをチョイス。4枚セットで、楽天では1,100円〜(税込/2026年3月時点)とコスパも悪くありません。
折り畳まれたサイズは18×18cm。広げた時の大きさも同様で、高さは6.5cmです。ソロ用にドンピシャという感じ。
使用前の状態はぺったんこなので、確かに防災用品として最適です。キャンプでもコンテナのスキマにでも差し込んでおけば、いざというときにも便利そう。
燃えない理由はアルミコート

鍋として使えるのは、紙にアルミコーティングが施されているから。このアルミ部分は結構厚みもあり、かんたんには燃えなさそう。
ただし、空焚きは厳禁。あくまでも、中に水分が入っていれば燃えないということ。しかも直火だけでなく、IHにも対応しているんだとか。なかなか高性能です。

使用後は、多くの自治体では「燃えるゴミ」扱いでの処分が可能です。この辺も便利そう。
ただし、内側はアルミコーティングなので、自治体によっては「不燃物」として分別が必要なケースもあり、廃棄の際には確認が必要です。
取り皿を兼ねたフタも付属

さらに、1セットに1枚ずつ、取り皿としても使えるフタも付属。もちろんこれも紙製です。
フタがあれば煮込みで効果を発揮しそうですし、取り皿も不要となれば、洗い物はいよいよ箸ぐらいしかなくなりますが、期待しちゃっていいんでしょうか。
まずは自宅のIHコンロで試してみた
「使い捨て紙鍋」をいきなりキャンプで使うのは誰しも躊躇するかと思います。
筆者も「紙だよなあ……」と不安でいっぱいになり、まずは自宅のIHコンロで予行演習を。これでうまくいけば安心できるんですが、さて……。
組み立てはしっかり折り込んでいく

ともかく、「使い捨て紙鍋」を組み立てていきましょう。まずはこのようにパカッと全体を広げると、自然と箱状になります。


そうしたら4隅の三角形のミミを外側に折り返し、重なったところにツメを引っかけて固定します。これだけで完成。

ただし、紙が硬いせいなのか、折り返したミミ部分の固定がすぐに外れ、形が崩れやすいです。
画像のように、壁面を内側にややキツめに押し込んで、クセづけしておくと綺麗な形になり、より使いやすくなります。これがちょっとしたコツのようです。
水を入れた時のバランス感は

燃えないためのマスト条件として、最低1.5cmの深さの水量が必要となっています。
内側に500ccと1000ccの目盛りがついており、500ccのところが1.5cm以上の目安となるので、最低ここまで水を注ぎます。

水を入れた後でも、左右の持ち手で持ち上げたバランス感は良好。
4隅のホールドは極めて甘い仕様ですが、それでも特に崩壊したり水が漏れたりすることはなく、安定しています。

画像は組み立てがうまくいかなかったときの「使い捨て紙鍋」ですが、こんな感じの雑な仕上がりでも、水が漏れ出ることもなく、バランス感が悪い印象は受けませんでした。
いざ、IHコンロで加熱すると…!

ではIHヒーターに乗せてみましょう! せっかくなのでフタも使います。フタも本体同様に、しっかり折り目を付けないとすぐ元の形に戻ってしまうので要注意。
フタには2カ所スリットがあり、鍋の持ち手をこのスリットへ差し込めば、しっかり固定されます。この構造なら、屋外でも簡単に風で飛ばされたりはしなさそう。

「案の定燃えるオチでは?」という心配をよそに、わずか3分で普通に沸騰しました! どうも、一般的な鍋より薄い作りのせいか、火の回りが極端に早い印象です。
一方で、アルミコーティングのおかげで、直接IHヒーターに触れていても燃えません。
実験はひとまずホッとする結果に。が、ただ、本当に直火でいけるのか? はまだ謎のままなんですけど……。
防災 使い捨て紙鍋 1100ccRIORES

さあ、キャンプ場で鍋を喰うぞ!

と、うだうだ言っていても始まりません! 実際にキャンプ場で調理します。今回はソロ鍋をガスコンロで作ってみます。燃えたら夕飯なくなっちゃうんですが。
ともかく、まずはカット野菜と肉を鍋に詰めてみます。もっと詰められるスペースはありそうですが、あんまりギチギチ詰めるのは勇気がいりますので、少量から。
火力調節には神経使う…

市販のスープを注ぎ、カセットコンロ(イワタニ「フー・ボーEX」)にセット。
底面は中の水分で高温に耐えることが分かりましたが、問題は側面。商品ページの説明書きに、「炎が鍋の底面を出て側面に当たらないようにご注意ください」と記載があるのです。
特にキャンプ場では、風で炎があおられるので、風防の設置や位置決めには慎重さを要します。

画像は、うっかりして、炎が底面からはみ出して立ち上がり、焦げてしまった側面。
それでも一気に燃え出すことはなく、炎も小さかったために大惨事には至らず済みました。けれどやはり、炎の動向から決して目を離してはいけませんね……!

そして、アルミコーティングのないフタ部分はもっと要注意。
けれど熱効率を考えると、寒い時期の屋外では鍋の煮込みにフタはマスト。いつもの調理時より火力をやや落とすなど、慎重な火加減で使っていきます。
しっかり鍋ができました!

さまざまな心配をよそに、あっという間に食材が煮込まれて、完成。汁漏れも一切なし。結構形は崩れていますが、それによるトラブルも特に発生しませんでした。
なお、やはり煮込み時間は普通の金属鍋に比べて早いです。10分もかからなかったでしょうか。火力はいつもより落としているので、やはりだいぶ早い気がします。

そして紙製のフタは、取り皿としても、使ってみました。
けれど紙の反発力が強いせいで、ちょっと折り目の甘さが気になり、さすがに汁を入れるのは無理そう。肉や野菜など具材だけ乗せるぐらいなら特に不自由はありませんでした。

それでは缶チューハイで乾杯!
最初はどうなるかと思いましたが、実際のところほぼ問題なく使え、普通に鍋料理ができてしまいました。これで洗い物もなし。いや、これは便利ですね!
再加熱も問題なさそう

ソロサイズなので1回の調理量が少なく、保温性も高くないため、再加熱は必須です。
筆者も今回、完食までに3~4回再加熱しましたが、紙が弱くなっていくような様子もナシ。
説明書には、再加熱時の回数などの条件について記載はなかったので、あくまで自己責任とはなりますが、様子を見ながら再加熱すればそこまで心配なさそうです。
湯煎なら鍋を皿にできる!

鍋料理以外の使い道も考えてみましたが、レトルト食品の温めが効率的です。
もちろん、温めるだけなら当然のように簡単にできるわけですが……、

廃棄する紙鍋なので、お湯を捨てれば器としても使えてしまうわけです。
キャンプでは「調理は簡単だけど結局洗い物が出るのかよ」と思ってしまうレトルトカレーも、紙鍋を駆使すれば洗い物ゼロの便利さです。

なお、アルミコーティングの撥水能力は素晴らしいです。画像は水を捨ててすぐの状態。特に振ったりしたわけでもないのに、水滴が少し残っているだけです。
焚き火調理も試してみたが…

さらにもう1つ実験。「焚き火で使えるか」です。さすがに料理は怖く、水だけ入れてみました。
炎が底面からはみ出さなければ理論上は可能なハズ。なので、相当火力を落とせば使えることは確認できました。
……が、やはりガス火より炎のコントロールが圧倒的に難しく、ちょっと現実的ではない気がします。鍋の底面より小さい焚き火台や熾火なら、もう少し使いやすいかも。
気になったのはこんなところ
もっとパキッと組み立てたい…

箱状にする工程までは直感的に行えますが、その先の「ここを折って、ここに挿しこむ」といったガイドはやや不親切です。
しかも、硬い紙質による反発力のせいで、組み立てた後に形状を維持するのが困難です。
画像ぐらいゆるい組み具合でも一応は使えましたが、特に初回の不安感がハンパなく、ここはもう少し改善を期待したいところ。
フタの取り皿は汁物NG

上記の「箱状を維持できない」問題はフタも同様です。というか、こちらのほうがよほど深刻でして、どんなに頑張っても、すぐにフラットな状態に戻ってしまいます。
フタとしては問題ないにしても、取り皿にすると液体はこぼれてしまうので、食事の途中で「オレ、スープが全く飲めていないじゃん」という違和感に気づきました……。
なので、フタを取り皿にするのは非常時に限定した方が良さそうです。
使用上の制限は多い

説明書きでは、油を使う料理、炒飯、肉を焼くなど、「焼く」関連はすべてNGになっています。
この辺は分かるのですが、澱粉があるスープや、底に食材密着もNGなど、実は鍋調理の内容にも制限があるんです。
加えて火力調整にも慎重さを要するし、洗っての再使用も禁止。「何も考えずに気楽に使える」というわけでもないので、使用前に十分な確認が必要です。
理論上は燃やせるけれど…

もう1点気になったのが、商品ページの「アウトドアでは、そのまま火にくべて燃やすことができます」の一文。
そもそも「屋外での廃棄物の焼却=野焼き」は、廃棄物処理法で禁止(一部の例外を除く)されています。
キャンプやレジャーなどで、落ち葉や木くずなどを燃やす軽微な焚き火は例外として認められていますが、その場合もやはり一緒に「ごみ」を燃やすのはNGです。
そのため、この「紙鍋」も使用後は「ごみ」として、自治体の定めに基づいて処理するのが望ましいかと思われます。
洗い物ゼロの快適鍋はクセになってしまいそう

半信半疑でしたが、火加減にさえ注意すれば普通に調理ができ、極力洗い物を減らしたいという筆者の願いを見事に叶えてくれた「使い捨て紙鍋」。
キャンプ場で形状の不安定な箱をコンロに乗せたときには、ソロキャンプ人生最大の不安を感じましたが、いい意味で予想を大きく裏切られました。
寒い時期のキャンプと言えば、鍋が醍醐味という人も多いはず。基本はソロキャンだけど、ときにはグループで大きい鍋が必要なときも。
そんなときにはぜひ一度使っていただきたいです。いろいろな使い道が生まれるのではと思いますよ。
防災 使い捨て紙鍋 1100ccRIORES

✔️こちらの記事もおすすめ
関連記事:【オヤジ昇天】値段もサイズもお手軽でした。キャンプ地にできた楽園がこちら…
関連記事:車内に1つ置きたい。ダイソーで220円のコイツが、リピ買い確定の新常識になりそう…!
記事提供元:CAMP HACK
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
