呂布カルマが語るムダ毛「わが国の男は気がふれてしまったのか」
イチオシスト

『週刊プレイボーイ』でコラム「呂布カルマのフリースタイル人生論」を連載している呂布カルマ
ラッパーとしてはもとより、グラビアディガー、テレビのコメンテーターなど、多岐にわたって異彩を放っている呂布(りょふ)カルマ。『週刊プレイボーイ』の連載コラム「呂布カルマのフリースタイル人生論」では『ムダ毛』について語った。
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★今週のひと言「陰毛や脇毛には情緒があるが、あのムダ毛だけは許せない」
ムダ毛と呼ばれる毛は数あれど、本当の意味でのムダ毛は意外と少ない。除毛ならまだしも、金と時間を費やし、激痛に耐え永久脱毛してまで消し去らなければならない毛はほとんど存在しない。
女性の体毛のほとんどは美観のためにムダ毛扱いされるが、濃い薄いはあれど、まったくなくしてしまうほどではない。
女性経験の少ない、未熟な男はなんでもツルツルを好む傾向にあるが、女性というものをやっとわかり始めた壮年の男は、女性の体毛ごと愛せるようになる。冬場の油断した脇毛や、陰毛などだ。
特に陰毛においてはそこに個性や情緒が生まれるのに、最近の若い女性は思考停止でパイパンにしがちだ。なんともったいないことか。魅力的なセクシー女優を見つけても毛がないとわかると一気に冷めてしまう。「なんやパイパンかい」と吐き捨てる。
そもそも陰毛は秘部を守るために生えているのに、いつの間にかないほうが衛生的だという、ロクに風呂に入らない基本的に陰部が汚れている欧米人の感覚が一般的になってしまった。
親しくなった女性に陰毛の魅力をとうとうと説くことがあるのだが、「エロいエロくないでパイパンにしてるわけではない」と一蹴されてしまう。もっともだが、違う。永久脱毛は違う。復活の可能性まで摘んでしまうのは思考停止というほかない。
それどころか最近は男までムダに脱毛をしていて、いい年したおっさんが小学生みたいな短パンをはきたがる。
わが国の男は気がふれてしまったのか。おまえの脚がきれいで誰が得をするんだ?
小学生のとき、サザンオールスターズのライブ映像で桑田佳祐さんの脇に黒々と茂る脇毛の塊に俺は大人の男を感じたものだ。それに引き換え、Mrs.GREEN APPLEのボーカルの脇に同じような漆黒の塊が存在するとは思えない。知らんけど。
ヒゲ脱毛もそうだ。太古からヒゲは成熟した男性の象徴だが、現世の男はあろうことか永久脱毛し、子供のような肌にしてしまう。S・S・ラージャマウリ監督のインド映画の顔の下半分全部ヒゲみたいな英雄に憧れる俺は、そんな子供肌の日本人男性を見下すが、男の肌なんてどうでもいいのも事実。勝手に金をかけて恥ずかしい肌を手に入れたらいい。いずれ後悔する。
そんな中で、正真正銘のムダ毛が存在する。
それは金玉毛だ。金玉毛だけはどの角度から見てもその存在理由が見いだせない。
体毛は基本的に何かしら役割を持っていると考えられるが、金玉毛だけはなんの役割も果たさない。加えて美観も最悪だ。
犬や猫みたく短いフサフサの毛で覆われてシルバニアファミリーのようになっていればハミ金してもかわいいだろうが、実際は情けない縮れ毛がまばらに生えているだけだ。
そもそも金玉は体内から外に出しぶら下げて、男性にとって断トツの急所となってまで冷やすことを選んだのに、そこに毛を生やして温めてしまうのは愚かだ。本当はズボンやパンツに閉じ込めてしまうのも俺は反対だ。露出して冷やしたい。しかし、そうするには、あまりにも情けないムダ毛が存在している。
ハッキリ言ってちんぽは個人差あるし、俺も他人のものはなるべく見たくない。でも金玉はどんな醜い男のものでもかわいいポテンシャルがある。ムダ毛さえなければだ。あれはベッカムだとしても情けなくなってしまう。しかしあのデカい毛根を見ると、痛い思いをしてまで脱毛するほどの必要性は感じられない。
結果、今日まで恥ずかしい毛を生やした金玉は隠され、温められ、この国の少子化にひと役買っているのだ。
撮影/田中智久
記事提供元:週プレNEWS
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