カンヌ映画祭で上映。理想か現実か?〈新凱旋門〉建設の舞台裏を描く「新凱旋門物語」
イチオシスト
フランス革命200周年を祝う新凱旋門(グランダルシュ)。その設計者に無名ながら選ばれたデンマークの建築家ヨハン・オットー・フォン・スプレッケルセンの悪戦苦闘を描いた「新凱旋門物語」が、7月17日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺ほか全国で公開される。ポスタービジュアルが到着した。

1983年、ミッテラン大統領はフランス革命200周年を記念する新モニュメントの建設を構想。そして国際コンペが開かれ、無名の建築家ヨハン・オットー・フォン・スプレッケルセンは、イタリア・カッラーラ産の大理石によるキューブ状のアーチと、そのふもとに雲のような屋根が浮かぶ大胆なプランを提示し、みごと設計者に抜擢された。だが完璧を追い求める彼に、予算的困難や政治的圧力が降りかかる。理想を貫くか現実と折り合いをつけるか、下される決断とは──?
ロランス・コセの小説『新凱旋門物語 ラ・グランダルシュ』を、「ブレスレット 鏡の中の私」のステファン・ドゥムースティエ監督が映画化した本作。スプレッケルセン役を「ザ・スクエア 思いやりの聖域」のクレス・バング、彼と協動する実務派の建築家役を「落下の解剖学」のスワン・アルロー、官僚役を映画監督としてもおなじみのグザヴィエ・ドランが務める。作品は第78回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品され、第51回セザール賞では8部門にノミネート。またフランス映画祭2026にも出品されていて、3月21日(土)にBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下で上映される(ステファン・ドゥムースティエ監督と音楽担当オリヴィエ・マルグリが登壇するQ&Aも予定)。心に響く物語を見届けたい。

「新凱旋門物語」
監督・脚本:ステファン・ドゥムースティエ
出演:クレス・バング、スワン・アルロー、グザヴィエ・ドラン
原作:「新凱旋門物語 ラ・グランダルシュ」ロランス・コセ著 北代美和子訳(草思社)
2025/フランス・デンマーク/フランス語・英語・デンマーク語・イタリア語/106分/1.37:1/5.1ch
原題:L'Inconnu de la Grande Arche 英題:The Great Arch 字幕:齋藤敦子
後援:在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ、デンマーク王国大使館 協力:ユニフランス
配給:ミモザフィルムズ
©2025 AGAT FILMS, LE PACTE
公式サイト:https://mimosafilms.com/thegreatarch/
記事提供元:キネマ旬報WEB
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