最新ツアーウェッジは溝と表面加工が進化 ウェット時の方が打ち出しが低くなるモデルもあった!
イチオシスト
2026年はタイトリストとピンから新しいツアーウェッジが登場。いずれも溝だけでなく、フェースの表面に“ザラつき”を加えて、インパクト時の『球乗り』を強化している。今回は最新ツアーウェッジ6機種を集め、気持ち良く『球乗り』するモデルを探してみた。
小坂:強烈なスピンのかかったアプローチを打つには、インパクトでボールとフェースが接する時間を長くする必要があります。
筒:一般的に、インパクトでフェースとボールの間に芝や水分が入ると、接触時間が短くなり、ドライ時よりも打ち出しが高く、スピンも少なくなりやすい。しかし、フェース面に精密な溝やミーリングを施すことで摩擦力を高めると共に、フェースとボールの間に入る芝や水分を外に排出してくれるのです。溝の角度にはルール上の規制があるものの、最新ツアーウェッジは深さを出して排出力を高め、本数を多めにして喰い付きを良くしている工夫が見られます。また、ミーリングやサンドブラストなどの表面処理によって、ボールがフェースに乗る“球乗り具合い”が高まっていると感じますね。
小坂:今回はボールを満遍なく濡らして悪条件での“球乗り具合”をチェックしましたが、モデルによってはドライと遜色ないか、それ以上に打ち出しが低くなるケースもありました。例えば、ピン『s259』の打ち出し角は、ドライ状態で28.2度、ウェット状態で26.6度という結果になり、濡れた方が出球が低くなりました。フェース表面にサンドブラスト加工を施していて、鋭角なザラつきをプラスすることで、ボールとフェースの接地時間が長くなったのだと思います。
筒:タイトリスト『ボーケイ SM11』は、ドライ23.8度、ウェット23.9度とどちらでも低い打ち出しを実現していることが分かりました。こちらは、溝の容積を前作よりも5%と拡大し、芝や水分の排出能力を高めています。また、フェース表面の微細なテクスチャーをリーディングエッジ方向へ傾けて配置することで、ボールの喰いつきも増していますね。
テスト結果
ピン『s259』(58度・S)
ドライ:球乗り具合 9 打ち出し角 28.2度
ウェット:球乗り具合 10 打ち出し角 26.6度
タイトリスト『ボーケイ SM11』(58度・10S)
ドライ:球乗り具合 10 打ち出し角 23.8度
ウェット:球乗り具合 9 打ち出し角 23.9度
◾️筒 康博
つつ・やすひろ/過去の名器から最新クラブまで豊富過ぎる知識を持つ通称“ギアコーチ”。ドライバーのHSは40m/s。インドアゴルフレンジKz亀戸店で日々アマチュアの悩みに応える
◾️小坂圭司
こさか・けいじ/インドアゴルフレンジKz亀戸店支配人。所属コースでクラブチャンピオンになった経験を持つトップアマ。HS50m/sで飛距離は300ヤードを超える
◇ ◇ ◇
最新ドライバーの初速性能はいかに? 関連記事「新作ドライバーの初速性能は? テーラー、キャロ、PING……徹底比較」で公開中
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
