限定750台のアウディ RS3「コンペティション リミテッド」発表!価格1900万円超えの強気設定
イチオシスト
アウディ伝統の直列5気筒エンジン誕生50周年を記念した特別限定モデル、「アウディ RS3 コンペティション リミテッド」が登場した。世界限定750台という希少性を誇るこのホットハッチは、フルアジャスタブルな本格車高調や専用エアロパーツを備え、最高速度は290km/hに達する。しかし、その価格は1968万5260円と、Cセグメントのハッチバックとしては常軌を逸した設定だ。果たしてそれだけの価値はあるのか? 英・BBCトップギアのシニカルな解説と、価格設定に怒れる海外の車好きたちのリアルな本音コメントをお届けする。
これがアウディ RS3 コンペティション リミテッドだ。驚くことではないが、これは1976年にアウディが「100(※1976年登場の第2世代アウディ 100)」の細長いノーズに初めて直列5気筒エンジンを搭載してから50周年を記念して作られた、RS3 コンペティションの限定モデルである。大いに驚くべきは、それがとてつもなく高価だということだ。それについては後で詳しく述べよう。
では、5気筒エンジンで有名なアウディが、有名な5気筒エンジンを作り続けて50周年をどのように祝うのか、と疑問に思うかもしれない。いや、そういうわけではないのだ。アウディはその代わりに、この暴れん坊の小さなハッチバックに車高調(コイルオーバー サスペンション)のセットを組み込み、カーボンの装飾パーツを取り付け、あの有名な5気筒エンジンには一切手を加えなかったのである。
そのため、いわゆる「通常の」アウディ RS3で得られるのと同じ400psと500Nmのパワー、そして同じ3.8秒の0-100km/h加速タイムを備えている。ただし、このRS3 コンペティション リミテッドの場合、スピードリミッターは工場出荷時から290km/hまで引き上げられている。
公平に言って、このエンジンはちょっとした傑作であり、何度も「エンジン オブ ザ イヤー」を受賞している代物だ。本当に何も手を加える必要がない。だから今回の搭載にあたり、アウディは「エキゾーストノート(排気音)のスペクトルを広げる」とされる、可変式のRSスポーツ エキゾーストシステムの装着を決定したのだ。
バルクヘッド(※エンジンルームと車室を隔てる壁)周りの防音材が減らされているため、より多くのノイズが非の打ち所のない装備のキャビンに侵入してくる。要するに、あの5気筒のサウンドがもっとよく聞こえるようになるのだ。
前述したように、最大の目玉はサスペンションのアップグレードだ。以前よりも冷却性能が向上し、さらに太くなった、非常に豪華な調整式車高調セットが導入されている。低速時の圧縮(コンプレッション)は12段階、高速時は15段階、そして伸び(リバウンド)は16段階で調整可能だ。これはかなりの段階数であり、カスタマイズの幅が広い。
リアには、以前よりも太くて硬い新しいスタビライザーが装備されており、新しいサスペンションに合わせてアウディはリアのスプリングレートも硬くしている。全体として、以前よりもはるかに、はるかに調整範囲が広がっている。あまりにも細かく調整可能であるため、この新車にはセットアップマニュアルと、いくつかの工具まで車載されているのだ。
他にも、RS3のトルクスプリッター(※リアアクスルの左右の駆動力を電子制御で最適に配分し、ドリフトなどを可能にするシステム)、フロントの新しいエアロパーツ、新しいルーフスポイラー、この車専用の特別なカラーリング、いくつかのバッジ、RSバケットシート、コントラストステッチ、そして10.1インチディスプレイ内のRS専用要素などが装備されている。さらに、あの古き良き「RS2 アバント(※ポルシェと共同開発された伝説の高性能ワゴン)」と同じように、白いメーターダイヤルまで採用されている。あれも5気筒(ファイブポット)を積んでいたのを覚えているだろうか。
イギリスでは、RS3 スポーツバック コンペティション リミテッドの価格は…9万2855ポンド(1968万5260円)からとなっている。速くて小さなアウディにしては、とんでもない大金だ。前述の通り限定モデルであるため、希少性がその価格を正当化するのだろう。アウディは世界でわずか750台しか製造せず、この国(イギリス)に上陸するのはたったの11台だ。果たして、それだけの価値はあるだろうか?
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=海外の反応=
「RS3に9万ポンド(1908万円)だって、マジで? 5気筒の最後の花道だってことはわかるし、RS3は好きだけど、6万ポンド(1272万円)でもこれとA45(※メルセデスAMG A45)は法外に高いってのに、9万ポンドなんてただの狂気だ。数千マイルしか走ってない現行世代のM2(※BMWの高性能クーペ)の中古が5万ポンド(1060万円)で買えるし、新車のM2でも7万ポンド(1484万円)だ。あっちの方がより高性能で運転が楽しい車なのに、4万ポンド(848万円)も安く手に入るんだぞ」
↑「リースが車の価格に与えている影響は、住宅ローンが家の価格に与えた影響と同じだな」
「750台中11台ってのはちょっとケチくさいな。イギリスの高価な装飾品市場はそんなに暴落したのか?」
「シュリンクフレーション(※価格は高くなったのに割り当て台数が少ないことへの皮肉)」
「サスペンションのアップグレードって何なんだ? オーリンズ(※スウェーデンの高級サスペンションメーカー)みたいなやつならそのコストを正当化するのにもいくらか役立つだろうが、もしTemu(※激安通販サイト)のダンパーでも付いてるなら笑えるほど高すぎるな」
「『それだけの価値はあるか?』だと。絶対ないね」
「ない」
「これか、M2か、A45か。1分だけ考えさせてくれ……(※考えるまでもなくM2にする、という皮肉)」
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