映画「栞」で見せた“感情があふれ出る”表現…大河ドラマ「豊臣兄弟!」で話題の白石聖に迫る
イチオシスト
(C) 映画「栞」製作委員会映画「栞」より
三浦貴大が主演を務めた映画「栞」(2018年)がLeminoで配信中。その中で主人公・高野雅哉(三浦)の妹・遥を演じている白石聖が、放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)では主人公・小一郎(仲野太賀)の幼なじみ・直を演じて話題になっている。そこで今回は、白石の出演作を振り返り、その魅力に迫っていく。(以下、出演作のネタバレを含みます)
大河ドラマでオリジナルヒロインを見事に演じる白石聖
高校2年生の時にスカウトされ、芸能活動をスタートさせた白石は、2016年に「AKBラブナイト 恋工場」(テレビ朝日ほか)でドラマデビュー。2018年には人気漫画を実写ドラマ化した「I''s」(BSスカパー!)で、約700人の中からヒロイン・葦月伊織役に選ばれる。その後、2019年にドラマ「福岡恋愛白書14 天神ラブソング」(KBC)でテレビドラマ初主演、2020年にドラマ「恐怖新聞」(フジテレビ系)では連続ドラマ初主演を果たす。
着実にステップアップを果たしてきた白石は、「幽☆遊☆白書」(2023年)、「新空港占拠」(2024年、日本テレビ系)、「しょせん他人事ですから~とある弁護士の本音の仕事」(2024年、テレ東系)など、話題のドラマにレギュラー出演。その美しさだけでなく、シリアスからコメディーまでこなす演技力も業界内では高く評価されている。
「豊臣兄弟!」で白石が演じる直は、小一郎と藤吉郎(池松壮亮)の故郷・尾張中村の土豪の娘で、ひそかに幼なじみの小一郎のことを慕っている。少々勝気でサバサバしており、意思が強いキャラクターの直を白石は体現。小一郎への思いがあふれるシーンでは、感情を抑え切れない様子を演じ、その瑞々しい演技で魅力を感じさせている。
急きょ、永野芽郁の代わりに出演が決まったため、準備期間も十分に取れないまま撮影に挑むことになった白石。過去の大河ドラマでは代役を務めたキャストが見事な演技を見せてブレイクした例もあり、世間からの注目がより集まる中、白石はプレッシャーをものともせず、実在しないオリジナルヒロインを見事に演じている。
(C) 映画「栞」製作委員会映画「栞」より
感情の波にのまれていく様子を圧巻の演技力で表現
これまで主演作はあるものの助演が多かったせいか、なかなか大ブレイクとまではいかなかった白石。だが、白石の芝居にフォーカスして出演作を見てみると、繊細な感情表現が群を抜いているなど、その実力が分かる。
先日発表された山田孝之による大型俳優オーディションプロジェクト「THE OPEN CALL」のオリジナル映画で、脚本・監督を務めることも決まっている榊原有佑氏が原案・監督・脚本・編集、三浦が主演を務めた映画「栞」その1つ。
献身的に患者のサポートに取り組む真面目な性格の理学療法士・雅哉(三浦)が、身近な人の死を経験する病院という場所で「理学療法士として何ができるのか」と自問自答し、苦悩しながら成長していく人間ドラマで、白石が演じるのは雅哉の妹で高校2年生の遥。幼い頃に母親を亡くし、雅哉が家を出た後は高校教師の父親・稔(鶴見辰吾)と2人きりで暮らしている。
稔が脳腫瘍で余命半年と宣告されるが、そのことを知らされていなかった遥は、稔が雅哉の務める病院に検査入院していると思っており、雅哉の口から真実を聞くことに。劇中、三浦は人の死に向き合い、無力さを感じながらも「理学療法士として、強くあらねばならない」という思いから、心が次第に荒んでいく雅哉の姿を表現。一方の白石は、雅哉から稔の病状を聞き、受け止め切れない感情の波にのまれていく様子を圧巻の演技力で表現している。
(C) 映画「栞」製作委員会映画「栞」より
「どうして早く知らせてくれなかったのか」と雅哉を責めるシーンでは、病状を知らせないようにしてくれていた稔の思い、母親に加えて父親まで失ってしまう悲しさと寂しさ、雅哉の優しさ、自分自身の無力さなどが入り混じり、大粒の涙があふれ出す遥。抱え切れない気持ちや感情に揺さぶられる姿を、白石は体現している。
「豊臣兄弟!」で、小一郎への恋心を抑え切れず、漏れ出てしまう直の姿と同様の“感情があふれ出る”表現。白石に対する「今後、直の気持ちの行方をどのように演じるのか」と期待が集まる中、映画「栞」で白石の演技について“予習”しておくのも良いだろう。
【制作・編集:WEBザテレビジョン編集部】
(C) 映画「栞」製作委員会映画「栞」より
記事提供元:Lemino ニュース
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
