「量産型」判定で収益化停止のYouTuberが異議 「クリエイターを使い捨ての道具だと思っている」と運営を批判

イチオシスト
「量産型のコンテンツが確認された」としてチャンネルの収益化停止されたYouTuberが、判断に異議を唱えるとともに、「クリエイターを使い捨ての道具だと思っている」とYouTubeを批判しました。
収益化停止されるチャンネルが急増中
1月初め頃から、YouTubeでは「信頼できないコンテンツ(量産型のコンテンツとも)」として多数のチャンネルが収益化停止処分を受けています。1月上旬、1月下旬、2月上旬と、これまで3度、収益化停止の報告が集中した時期があり、第1波~第3波とも呼ばれています。
ユーチュラ調べでは2月5日以降の第3波では、3日間のうちに24チャンネル(登録者5万人以上)が停止を報告していました。
動画1本作るのに90〜100時間、数万円のコストをかけている
今回動画を投稿した「GENESIS」(登録者数3.3万人)は、生成AIを使用した独自の世界観の動画を投稿しているYouTuberです。
2月17日の動画でGENESISは、チャンネルの収益化が停止されたことを報告。「動画生成AIなどを使用して自分の素敵な世界観を多くの人に届けたい」「YouTubeで一生懸命頑張っていきたい」といった人たちが自分と同じ目に遭わないためにこの動画を撮影していると説明します。
収益化停止の通知は2月14日に突然送られてきたそう。「量産型のコンテンツが確認されました」「動画間であまり違いがないコンテンツや、簡単に大量複製が可能なコンテンツが含まれます」といった理由だと語りつつ、「僕のチャンネルの動画は量産型のコンテンツではございませんし、大量に複製が可能なコンテンツではない」と異議を唱えます。
GENESISは、実際の動画編集画面を見せながら制作の流れを説明。生成AIを使うといっても、大量の動画素材を事前に用意しているほか、自分で考えた台本の字幕や効果音、エフェクト、音楽、オープニングやエンディングは手作業で入れており、1本あたり90〜100時間かけているのだとか。「動画生成AIを使用した動画って、一見簡単そうに思われるかもしれないんですが、非常に時間と労力がかかってます」と力説します。
金銭面でも、動画1本あたり数万円がかかっていると説明。「その作品を、大量に生成された簡単に作られるコンテンツと表現されて収益化を停止されてしまうのはあまりにもつらすぎます」とこぼします。
GENESISはすぐに再審査請求をしたそう。それにあたって必要とされる説明動画を撮影したものの、再生回数を見る限り、YouTube側が動画を確認した様子はなく、そのまま請求が却下されたのだとか。
先月の収益ももらえず「結果的にただのボランティアになってしまって、使い捨てられてしまった」
その後、今度はXのYouTube公式アカウントに連絡。しかし、再審査は人間の手でおこなっているため、2度目の審査はできないと告げられたそうです。
GENESISは、「最新の動画(説明動画)が見られていないことは明らかなのに、それでも人の手で確認をして判断していると嘘をつかれてしまったことは本当に悲しく思いました」とコメント。「強い言葉になってしまいますが」と前置きしつつ、「YouTubeはクリエイターを使い捨ての道具だと思っていると僕は今回感じました」とYouTubeを批判します。
収益化停止の結果、今後の収益だけではなく、先月ぶんの広告収益も「没収」されたといい、「結果的にただのボランティアになってしまって、そして使い捨てられてしまった」「本当にひどい話だと思います」と苦言を呈します。さらに、
クリエイターの気持ちを一切無視して、クリエイターがどれぐらい時間と労力と情熱をかけて動画を作ってきたのか、そういったことも一切考えず、そして動画の審査すらもちゃんとしてもらえず、不当な理由で収益化を停止してしまう、これ本当にあって良いのでしょうか?
と問いかけました。
GENESISは、「僕はもう復活は無理だと思っております」と述べつつも、「僕みたいな不幸な人をひとりでも増やさないためにこの動画を共有していただきたい、拡散していただきたい」「僕みたいな犠牲者が今後でないことを祈って、こちらの動画を投稿させていただきます」と呼びかけました。
コメント欄には「個人的に素晴らしいAIの使い方だったのに残念だし許せないな」「さすがにyoutube運営の怠慢だなぁと思います。ちゃっかり広告収入は得て、クリエイターには払わず、追い出しをかけていくのはあまりにも愚かだなぁと思いますわ」「こんな丁寧に作り込まれた動画のどこに量産性の要素が??AIはフェイクばかりでキライだったけど、こんなステキな動画が作れるんだとワクワクしながら見てたのに」「”量産型のコンテンツが確認されました”ってYouTube側はちゃんと動画見て確認してないやろ…。 これだけ手が込んでる動画なのに量産型って…じゃあそれと同じ動画探してこいって思う」とYouTube運営への批判の声が続出しています。

記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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