冬でも釣れる!寒ブナ釣りの始め方 ポイント・仕掛け・釣り方を基礎から解説

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寒ブナを釣ろう 巣ごもりというと冬眠としてとらえがちだが、それを意味するものではない。晩秋に深場などの越冬場所に落ちた魚が水草の陰やオダ、杭などの水底の障害物にじっと身を寄せ合い、春を待つ習性を意味す …
イチオシスト
厳しい寒さが続いており、マブナは巣ごもり状態だ。マブナ釣り師にとっても魚にとっても、もっとも厳しい季節である。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦)


寒ブナを釣ろう
巣ごもりというと冬眠としてとらえがちだが、それを意味するものではない。晩秋に深場などの越冬場所に落ちた魚が水草の陰やオダ、杭などの水底の障害物にじっと身を寄せ合い、春を待つ習性を意味する。そのため魚はエサをまったく口にしないわけではなく、エサを投入した所に魚がいればいきなりガツンとアタリが出ることも珍しくない。逆に少しでもエサの投入点が外れてしまうとアタリが出ない。
「寒ブナは一寸まちがえばアタリ出ず」という格言があるが、まさにこの厳しい季節の釣りを表現している。また、「寒ブナは3尾釣れば一人前」、「型を見れば上出来」などとも言われ、難しい釣りの1つとされている。
寒ブナ攻略のポイント
寒ブナ釣りを攻略するには
(1)寒ブナ釣りのポイントとして必須条件となるマブナの巣(越冬場所)を見抜く洞察力。
(2)ポイントへエサを正確に送り込み、この時期特有の繊細なアタリを取れる釣技力。
(3)北風にさらされようが寒さに負けずにポイントを探して歩き回れる忍耐力。
この3つが合わさってこそ攻略できると考える。(1)は寒ブナ釣りで最も重要なポイントの選定。(2)はポイントに応じた仕掛けと釣り方の重要性。(3)は寒さに備えた装備の必要性を意味するものだ。
それでもなかなか1尾が釣れないのが寒ブナ釣り。1尾のマブナと出会えた時は至福の喜びだ。
大場所より小場所
お勧めのフィールドは、川幅20m以下の中小河川や川幅1~2mのホソ。利根川や荒川、霞ヶ浦や北浦といった、いわゆる本流・本湖はマブナの魚影は濃いものの、フィールドが広すぎて越冬場所を探し出すのが大変だ。
ホソ(提供:週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦)
しかし、フィールドが小さければマブナのいる深場などが限定されるため、マブナの巣を見つけるのが容易になる。実際に霞ケ浦や牛久沼、手賀沼のホソでは寒ブナ釣りが盛んで、私のホームグラウンドである手賀沼周辺や、利根川沿いの中小河川のホソでは昔から寒ブナが釣れている。このような実績のある場所を選定することは、マブナと対面できる可能性をより高めるものと考える。
水深1~2mの深場を探す
寒ブナは深場狙いが基本。マブナが越冬する場所の水深の目安は、私の経験からするとホソで1m前後、中小河川で1.5~2m程度。そこには後述する障害物の存在が欠かせない。
機場の越冬場所(提供:週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦)
流れの緩やかなワンドやテトラ際、機場や水門周りは最深エリアとなっていることが多く、厳寒期に限らず、一年中良型マブナが居着いていることが多い。
障害物がある所を狙う
マブナの越冬場所を形成する障害物の存在も重要だ。水面に垂れ下がるボサや水面を覆う枯れアシ、水中や水面に見える杭、水草などがあげられる。
枯れアシに覆われた岸際のエグレ、水底に沈む枯れ枝(オダ)、捨て石周りも好場所だが、水上からは視認困難な時も多い。しかし、このような場所は常に釣り人がいるものである。
日当たりのいいポイントで釣る
南向きで背後に背の高いアシ原や土手などがあり、北風を防げる場所は日溜まりとなるため、魚にとっても釣り人にとっても快適な場所。水温の上昇も早いためマブナの活性は高く、午前中から釣れる可能性が高い。
深場に続くカケアガリがあればハネやモジリも見られることも多く、このような場所を広く探ると数釣りも期待大だ。
ホソに的を絞る
一般的にホソのマブナ(小ブナが主体)は晩秋に水温と水位の低下に伴い、本流や本湖に移動するが、真冬でも著しく水位が低下せず、越冬場所となりうる条件が揃っていれば、魚は居着くようだ。そこで短竿で手軽に釣りが楽しめるホソに、最初から的を絞るのも一手だ。
ホソは両岸をコンクリート柵板護岸で固められた幅1~2mの水路が多い。狙いめは水深70cm~1mと小深く、ボサや枯アシなどの障害物や水草が多いホソ。そしてこの時期のポイントは護岸の両ヘチ、機場や水門付近の深み、水草や枯アシの際、水路の暗渠(あんきょ)の前といったマブナの越冬場所を狙う。中小河川に比べて足場のいい所も多いので、親子で楽しめる。
仕掛けとエサ
マブナ狙いの仕掛けとエサを紹介しよう。
マブナ狙いのタックル(提供:週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦)
竿
場所に応じて、中小河川の場合は3~5m、ホソでは1.2~2.4mでズーム式の物を使用すると、1本でポイントに応じて長さが変えられるので便利。
寒ブナ用の竿(提供:週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦)
仕掛け
仕掛け類(提供:週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦)
厳寒期に限らずウキ釣りやシモリ釣り仕掛けが一般的。そしてポイントの水深と流速、障害物の状態、釣れるマブナの大きさなどから仕掛けの構成(イトの太さ、ハリやウキの大きさ、種類など)が変わってくる。また厳寒期のアタリは小さいため、繊細な仕掛けが望まれる。ホソなどの小型が多い場所の仕掛けは、タナゴ釣りの延長と考えたほうがいい。
エサ
グルテンと赤虫を釣り場の状況に応じて使用。開始時は食い気を誘うため前者を軟らかめに練り小豆大に丸めて使い、食い始めたら後者に替えると効果的。クチボソなどエサ取りが多い時は前者のみを使用するといい。
釣り方
マブナ狙いの釣り方を解説しよう。
マブナタックル例(提供:週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦)
ウキ下(タナ)は底が基本
水底にじっとしているマブナを狙うため、タナは底スレスレかベタ底に調整する。ウキ釣りの場合はタナ取りゴムを使用すれば容易。
繊細なアタリをうまくアワせる
この時期のアタリは繊細で、親ウキの頭を小刻みにチョンチョンと動かす程度で消し込みのアタリは稀。また親ウキまで伝わらず、水中ウキが揺れるか、かすかにそれる程度。チョン、チョン、スーと水中へ消し込むのはクチボソの仕業の場合が多い。
少しでも変化があったら軽く聞きアワせるのが基本だが、アワせてもなかなかハリ掛かりしない場合がある。早アワセがいいのか遅アワセがいいのか、間を取ってアワせたほうがいいのか、どの時点でアワせるかタイミングが難しい。その日のマブナの口の使い方がウキに大きく反映されるため、実際にマブナが釣れた時の状況をよく覚えておくといい。
一方、流れ川のトロ場狙いの場合、意外と明確なアタリが出る場合があり、アワせやすい。ただしミチイトは常に張り気味にして、素早くアワせられるようにしておく。流し終わりの空アワセでガツンとくることも珍しくない。
1尾釣れたらチャンス
マブナが越冬していると思われる場所が見つかり、幸いにも1尾釣れたとする。そこはまさにマブナの巣、越冬場所である公算が大きい。そこへ集中的にエサを運び、アタリが途絶えるまでそこで釣り続けるといいだろう。
釣れない時は誘いが効果的
次のアタリが出なければ周辺で誘いをかけながら探ってみる。誘いは1~3㌢刻みくらいで縦、横にウキを動かし、エサを踊らすことでマブナの食い気を誘う。なお、釣れている時に誘いをかけると逆効果になることもあるので注意したい。
釣れる時間帯
10時ごろから日没までで、もっとも釣れるのは15時から日没までだ。昼間は北風が強いため、風の影響を受けないポイントの選定も視野に入れる。
装備について
寒ブナ釣りは北風が吹くなか、田んぼの河川を広範囲に探り歩く。反応があったらその場に座り込んでの釣りなので、足からの冷えを防ぐため長靴は内側がボア式になっている防寒タイプが最適。また腰を冷やさないようするため、使い捨てカイロも寒ブナ釣りの必需品。探り釣りに適した物は、動き回ってもずれのないズレ防止の粘着テープがついているタイプがいい。これを腰のシャツの上から張っておく。
手には釣り用の指の部分だけ出たグローブを着用。目だし帽や耳当て、マフラーなども必要に応じて装備を。
<週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦/TSURINEWS編>
記事提供元:TSURINEWS
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