45歳のローズが“記録ずくめ”のツアー通算13勝目 「大きな名誉であり特権だ」
イチオシスト
<ファーマーズ・インシュランス・オープン 最終日◇1日◇トリーパインズGC サウスC(7765ヤード)、ノースC(7258ヤード・ともにパー72、米カリフォルニア州)>
2019年大会覇者の45歳、ジャスティン・ローズ(イングランド)が、トータル23アンダーで2位に7打差をつける圧勝劇。“記録ずくめ”の大会2勝目となった。
2025年の「フェデックス・セントジュード選手権」以来のツアー通算13勝目を挙げたローズ。「どんな場所でも、どんなコースでも、1打差だろうが何打差だろうが、とにかく勝つこと自体が素晴らしい。初日からプレッシャーの中で戦い、ワイヤー・トゥ・ワイヤー(完全優勝)で前へ進み続けられた。もしかすると、こういう形で勝ち切ったのはこれまでなかったかもしれないし、その意味でも大きな自己満足がある」
初日に「62」をマークして首位発進を決めると、2日目は「65」、3日目は「68」と着実にスコアを伸ばして後続との差を広げる。2位に7打差をつけて迎えた最終日。「正直、かなり意識していた。最後の3ホールはそれだけに集中していた」と明かしたのは、1987年のジョージ・バーンズ、99年のタイガー・ウッズが持つ大会4日間トータル22アンダー(266ストローク)の記録更新がかかっていたからだ。
最終18番パー5をトータル23アンダーで迎え、パーを取れば記録更新。「23アンダー以上で戻りたい」という思いを胸に、「7打リードしていたとはいえ、最後は派手に締めたくなる」と、無理に2オンを狙わずレイアップを選択。3オン2パットのパーで締めくくった。
最終日は3バーディ・1ボギーの「70」。72ホールの大会史上最少スコアとなるトータル23アンダー(265ストローク)をマーク。52年のテッド・クロール、53年と55年のトミー・ボルトに続く、大会史上3人目(4度目)の初日から首位を守る完全優勝を果たした。
この快挙に、「今は4日間があまりにも濃密で、大きな視点ではまだ実感が薄い。でも、信じられないような気持ちだ。ここでのタイガーの名場面もたくさん見てきたし、ジョン・ラームの背面からのショットやジェイソン・デイが何度も勝ったことも覚えている。そういう歴史を目撃してきた。その中に自分が加わるのは少し非現実的だけど、大きな名誉であり、特権だ」と、誇らしげな表情を浮かべた。
さらに、大会で2位に7打差をつけての勝利は、08年大会のウッズ(8打差)に次ぐ記録。また、59年のマーティ・ファーゴル(当時43歳)が持っていた大会最年長優勝記録も更新した。加えて、45歳以上で7打差以上をつけての優勝は、ツアーとして00年「グレーター・ミルウォーキー・オープン」のローレン・ロバーツ以来となった。
ローズは、98年の「全英オープン」で17歳のアマチュアながら4位に入るなど、若くして注目を集めた。しかし、プロ転向後は21試合連続予選落ちを喫するなど苦しみも味わった。欧州ツアーの初優勝までに4年、米ツアー初優勝までには12年かかった。しかし、その後はコンスタントに勝利を積み重ね、13年には「全米オープン」でメジャー初制覇。16年のリオ五輪ではヘンリック・ステンソン、マット・クーチャーとの激闘を制し、金メダルを獲得するなどタイトルを増やし、今週も歴史にその名前を刻んだ。
今シーズンの目標について問われると、「メジャーに照準を合わせている。これまでたくさん達成してきたが、多くは“1回きり”だ。達成したものを複数回やれるなら、それは素晴らしい。全英オープンにもマスターズにもかなり近づいた。子どもの頃からの究極の夢は、“4大メジャー制覇”だ。遠い話に聞こえるかもしれないが、ここ1年〜1年半の結果を見れば、そこまで離れているわけでもない。信じ続ける価値はある」と強い眼差しで闘志を示した。45歳の挑戦は、まだ始まったばかりだ。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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