【シニアプロ直伝!冬のコソ練】パットは入れるより“当てる”! 「親指離しドリル」で出球が揃う
イチオシスト
寒い冬は外の練習場で無理にボールを打つよりも、温かい室内で集中してパッティングのストロークを磨くのがおすすめだ。国内ツアー8勝のシニアプロ深掘圭一郎に、アマチュアがパターの“コソ練”で取り組むべきことを教えてもらった。
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【ペットボトルに「当てる」練習で頭が動かない】
パターは自宅でも、練習マットや絨毯の上で、ボールを打って練習できるクラブです。寒い冬は無理に外でボールを打つよりも、自宅でパターの反復練習を行って、正しいストロークを体に覚え込ませる方がスコアアップにつながります。
ボールをコロがすときはただ闇雲に打つのではなく、しっかりターゲットを決めることが大切です。パター練習用のマットであれば「カップ」が設置されていて、ボールを「入れる」練習ができるかもしれません。しかし、ぜひ実践してほしいのはペットボトルなどを置いて「当てる」練習です。
アマチュアの方がやりがちな悪いストロークの例として、インパクト直後に頭が動くことが挙げられます。カップにボールを入れるには、その直径よりも狭いエリアにボールをコロがす必要があり、難易度が高くなります。プレッシャーがかかる分、ボールがカップインしたかどうか、目で追うようにして、頭が動いてしまうのです。
それよりも、水を入れたペットボトルなどを置き、それに当てる練習をするのがおすすめです。ペットボトルの直径はカップよりも小さいですが、当てるだけであれば、かなり難易度が下がります。カップインを狙うプレッシャーから解放され、頭を止めたまま、正しいストロークを反復練習できるようになるはずです。
【振り幅を決めて「しっかり打つ」】
パターの反復練習では、ストロークの振り幅を意識しましょう。打つ距離に対して、振り幅が大き過ぎると、インパクトで緩みが出ます。これはラウンド本番で、タッチや方向性がブレる原因になりますので、普段の練習から、振り幅を決めて、その通りにしっかり打つことを習慣化しましょう。
ポイントは一定のリズムで打つことです。ストローク中にヘッドの急減速や急加速をすることなく、同じリズムでしっかり打っていきます。振り幅を決めることで、リズムも整いやすくなります。
これは補足になりますが、パターで「しっかり打つ」ことと「パンチが入る」ことは全く違います。「しっかり打つ」は10と決めたら10の力で打つことを指し、「パンチが入る」は10と決めたのにそれ以上の11や12、場合によってはもっと大きな力で打つことを言います。振り幅を決めて、緩まず打つ練習を繰り返すことで、「しっかり打つ」が身に付き、距離感も良くなります。
また、ストローク前の呼吸を意識するのもおすすめです。
練習ではスムーズなストロークができても、本番になるとガチガチに緊張して力が入ってしまう人はすごく多いです。そんなときは、鼻からゆっくり息を吸い、それを「フー」と口からゆっくり吐いていきましょう。お腹の丹田を締めるように意識しながら、息と一緒に不安な気持ちを吐き出すのです。これだけで心が落ち着き、いつも通りのストロークがしやすくなります。
【適正なグリッププレッシャーが分かる「親指離しドリル」】
スムーズなストロークをするには、グリッププレッシャー、つまり握る強さも大事なポイントです。理想は、誰かに引っ張られたら抜けるくらいのソフトなグリッププレッシャーですが、この感覚を掴むのが難しい。特に反復練習をしているとだんだんにグリップを強く握ってしまいがちです。
そこで実践してほしいドリルが、両手の親指を離した状態でボールを打つことです。
親指を離すことで、グリップを下から支える状態になり、余分な力みが入りにくくなります。ヘッドがスムーズに動く適正なグリッププレッシャーを体感することができるのです。
もしパターを複数本所持しているなら、「親指離しドリル」でいろいろなモデルを打ってみましょう。自分に合った自然なストロークができる状態になっていますので、どのモデルを使えば安定するのか正確に判断することができます。
チェックしてほしいのは、出球の方向です。「親指離しドリル」でストロークしたときに、狙い通りに安定してボールを打ち出せるパターが自分に合った最適なモデルになります。
パターにはシャープなブレード型もあれば、大きめヘッドのマレット型もありますし、同じヘッドでもネック形状が違うケースもあります。それぞれ相性の良いストロークに違いが出ますので、どんなパターが自分に合っているのか把握しておくことが大切です。
「親指離しドリル」を使った出球のチェックは、ラウンド前のパター練習で行うのもおすすめです。自分に合うパターはその日の調子でも変わることがありますので、ラウンド当日に打って、出球が揃うモデルを使えば、自ずと結果も良くなるはずです。
自宅でのパター練習は工夫次第で、ストロークを大きく向上させることができます。地道な練習は必ずスコアアップにつながりますので、寒くてラウンド機会の減る冬にぜひ実践してみてください。
■深掘圭一郎
ふかぼり・けいいちろう/1968年生まれ、東京都出身。男子プロ屈指のショットメーカーとして長年シード選手として活躍し、ツアー8勝をマーク。現在は国内シニアツアーを主戦場にしつつ、ゴルフ番組のMCなど、多方面で活躍。フォーラムエンジニアリング所属
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