日本人にとってのアマテラスってどんな存在?【神社の話】
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イチオシスト
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イチオシ編集部 旬ニュース担当
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いちばん貴い神様はアマテラスなの?
平安中期の女流日記文学の1つ『更級日記』に、こんな一節があります。「天照大神を信心しなさいと言われたけれど、ど
こにいらっしゃる神仏なのかもわからない。人に尋たずねてみると、『神様ですよ。伊勢にいらっしゃいます。紀野国の国造がお祀りをしています。宮中の内侍所どころでもお祀りされています』と教えてくださった」貴族の娘である菅原孝標女がアマテラス(天照大神)を「どこにいらっしゃる神仏かわからない」と言っているのに驚かれたのではないでしょうか。実は平安貴族にとって、アマテラスは親しみある神様ではなかったのです。
そのことを理解するヒントは、彼女にアマテラスのことを教えてくれた人の言葉にあります。アマテラスが伊勢におり内侍所で祀られているということは、伊勢神宮のご祭神であり、皇祖神(天皇の祖先神)として宮中で祀られていることを示しています。紀伊国造が祀っているとは、和歌山市の日前・國懸神宮のことを指しています。伊勢神宮のことだけではなく日前・國懸神宮のことも教えたのは、伊勢神宮が天皇以外の参拝を禁じていたためだと思われます。
神々のなかでもっとも貴い神で天上(高天原)を治めているアマテラスは、天皇などごく一部の人のみが祀ることができる神様だったのです。それゆえ、貴族には親しみのない存在だったのです。神々の天皇ともいうべきアマテラスですが、最強というわけではありません。強いということであればタケミカヅチ(武甕槌神)といった武神がいます。アマテラスはそれらの神に命じて天地を平定したり統治したりするのです。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 神社の話』著: 渋谷申博
記事提供元:ラブすぽ
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