恵方巻きも価格上昇、それでも食べる理由とは? 生活者調査で判明
イチオシスト
2月3日の節分を前に、「恵方巻き」に関する最新調査が公表された。調査はくふうカンパニー(東京)が運営するくふう生活者総合研究所が実施(1月16日〜1月19日)。調査対象は、家計簿サービス「くふう Zaim」ユーザー、チラシ・買い物情報サービス「くふう トクバイ」ユーザーの全国6773人。原材料価格の高騰により恵方巻きの平均価格は2年連続で10%超の値上げとなる中、生活者がどのように節分の食文化を受け止めているのかが浮き彫りになった。
調査によると、「節分に恵方巻きを食べる」と回答した人は63.5%。前年の66.3%からはわずかに減少したものの、依然として6割以上が恵方巻きを食べる予定で、季節行事としての定着ぶりがうかがえる。特に縁起物としての意識は根強く、食べ方にもこだわる人が多数派だ。
恵方巻きの入手方法では、市販品を購入する人が83.2%と圧倒的多数を占め、手作り派は16.7%だった。購入場所はスーパーマーケットが67.2%とダントツ。すし屋などの専門店(6.7%)、コンビニ(5.8%)を大きく引き離した。購入者のうち約2割は事前予約を利用しており、節分商戦の盛り上がりを反映している。1本あたりの予算は「500〜1000円未満」が最も多く、平均は818円。前年の777円から約40円上昇し、物価上昇の波が恵方巻きにも及んでいることがわかる。購入時に重視するポイントとしては「具材の種類」「価格」「おいしさ」がいずれも3割前後で並び、コストと満足度のバランスを見極める姿勢が見て取れる。

一方、食べ方に関する回答では、約8割が「恵方を向いて食べる」と答え、7割が「切らずにかぶりつく」、6割が「願い事をしながら話さずに食べきる」と回答した。豪華な具材を詰め込んだ極太巻きや、食べやすくカットされた商品も増えているが、伝統的な作法を重視する人が多いことが明らかになった。
市販の恵方巻きに対する評価は二面性がある。「見た目が華やかで魅力的」(38.8%)、「ユニークな具材が楽しい」(26.2%)などポジティブな意見がある一方で、「内容に対して価格が割高」と感じる人は40.3%と最も多かった。物価上昇が続く中での季節商品として、魅力と負担の両面を生活者が感じている様子がうかがえる。
それでもなお、恵方巻きは節分を盛り上げる象徴的な存在として、多くの家庭に受け入れられている。価格への不満を抱えつつも、年に一度の行事を楽しむための“縁起物”として、今年も多くの食卓に並ぶことになりそうだ。

記事提供元:オーヴォ(OvO)
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