将来のB1昇格を狙う東京ユナイテッドバスケットボールクラブ(TUBC)PG対談! 「新司令塔」田口暖選手&長尾光輝選手に密着インタビュー(前編)
昨年、『B3』カテゴリながらホーム開幕戦で有明アリーナにBリーグ史上最多1万358人の観客を集め、大きな話題となった東京ユナイテッドバスケットボールクラブ(以下TUBC)。B3参戦3季目となる今季はクラブとして悲願のB2昇格を狙うシーズンになる。『ラブすぽ』では、そんなTUBCに密着取材を慣行!開幕前の特別企画第1弾は、チームのカギを握る「新司令塔」田口暖選手&長尾光輝選手によるポイントカード対談だ!
――田口選手も長尾選手も今季からチームに加入した新戦力。昨季まではTUBCを敵チームとして見ていたと思うのですが、外から見たTUBCの印象は?
田口 ガードやフォワードにも点を獲れる選手がそろっていたり、外国籍選手のビッグマンがいたり、「バランスの取れたチーム」という印象です。これは、僕がTUBCへの移籍を決めた理由のひとつでもあるんですかけど、クラブ創設からまだ2年間しかたっていないのに、毎年プレーオフにも進出している。B2昇格にあと一歩のところまでわずか2年できているので、すごく可能性のあるチームだと思います。
――昨季まで、横浜エクセレンスで8年間プレー(特別指定選手としての期間も含めて)。慣れ親しんだチームから移籍して今季、新たな挑戦を選択した理由は?
田口 8年間もいるとチームの状況も変わってきますし、僕自身もう決して若くはない。その中で一番に考えたかったのがプレータイム。その意味で昨季はすごく悔しいシーズンだったので、新しい形での挑戦をしているTUBCさんとご縁があったなと感じています。
長尾 僕は昨季まで同じB3の鹿児島レブナイズでプレーしていて、プロ1年目がTUBCの参入1年目と同じ時期だったんです。その中で、暖さんが言うようにバランスの良さだったり、チームとしての「上手さ」を感じていました。一方で若い力がもっと勢いをつけることができればさらに強くなるのでは……とも感じていました。僕自身、まだ若い世代で昨季はチームとしてB2昇格を経験することができました。
正直に言うと、僕がチームを引っ張ったわけではなく、先輩方がB2昇格を決めてくれて、僕はそれを「見ていた」という感覚なのですがTUBCでは鹿児島時代とは違って「自分が引っ張って」B2昇格を果たしたい。そんな思いで移籍を決めました。
――田口選手と長尾選手は、ふたりとも北海道出身ですよね?
田口 そうなんです。ただ、年代が違うので学生時代の対戦経験はなくて。でも、僕の母親がめちゃくちゃバスケが好きで、鹿児島と対戦するときにLINEで「長尾光輝っていう選手、東海大札幌出身だよ」と教えてくれたんです。それが、光輝を始めて認識した瞬間ですね(笑)。
――今季から新たに加入したおふたりですが、ポイントガードという同じポジションでもあります。お互いの印象を教えてもらえますか?
田口 僕は、一言に尽きます……「クソ速い」です(笑)。ホントに速いんですよ。パッと見はそこまで感じないかもしれないけど、ディフェンスについてみたらより実感するはずです。あと、これも一緒にプレーして感じる部分ですけど、メチャクチャ「飛び」ます。高さとスピードがあって、とにかく身体能力が高い。
――田口選手がこう言っていますが、長尾選手は「俺速いな」という自覚、ありますか?
長尾 いや……みんな「速い」って言ってくれるのでちょっとはあります(笑)。正直、「ヨーイドン」で負けたことはないです。でも暖さんもメチャクチャ速いです。僕のスピードとはたぶん、少し種類が違うというか。暖さんはキレというか「クッ!クッ!」っていうスピードがある。あと、メチャクチャ優しいです。練習でもたくさん声をかけてくれるし、TUBCで面識がある選手がほとんどいない中ですごく気をつかってくれるのが分かります。
――ちょっと無茶ブリかもしれないのですが……バスケットボール初心者のファンのために、お互いを「スラムダンク」のキャラクターに例えてもらうことはできますか?
田口 スラムダンクですか……う~ん、難しいですね。スピードがあるキャラで言うと……誰だろ?湘北とインターハイ1回戦で対戦しためっちゃ走るチームってどこだっけ?
長尾 豊玉?
田口 そうそう!……あ、でもやっぱ違うわ。みんなデカいもんね。背があまり大きくなくても、身体能力が高いタイプなんで……海南の清田信長ですかね。
――おぉ、信長!いいですね!
長尾 髪伸ばしてヘアバンドしたほうがいいですかね(笑)。
――長尾選手は、田口選手を「スラムダンク」のキャラで例えると?
長尾 実は、けっこうイメージが被る選手がいるんです。昨季まで暖さんがいたエクセレンスの緑のユニフォームの印象が強くて、翔陽の藤真健司っぽいなって。藤真は左利きなので右利きの暖さんとはちょっと違いますけど、スピードとテクニックがあって……あと、なによりイケメンです(笑)。
田口 いや、でも今季から緑じゃなくてユニフォームはブルーになるから!
――同じポイントガードでもおふたりのタイプが違うことがよく分かります。今季、B2昇格を目指すチームでの活躍を期待しています!
(後編へ続く)
記事/花田雪
写真/岩田裕介(ラブすぽ編集部)
記事提供元:ラブすぽ
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。